4年ぶりの再開を無事終えて – 視点
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「こどもおぢばがえり」が8月6日、閉幕した。猛暑のなか、準備と受け入れに尽力してくださったすべての皆さまに、参加者の一人として心から御礼を申し上げたい。
今回はコロナの影響がまだ危惧されることから、少年会本部では、どういう形や規模なら開催できるかを模索・検討し、本部とも相談を重ねて実施を決定したと聞く。日程は、コロナを考慮して帰参の分散を図るため、土日を2回含む7月27日から8月6日までの11日間とした。行事の規模は、土持ちひのきしんやプール、夜の統一行事がないなど、従来の3分の1程度となった。
開催前の気がかりは、夜の統一行事がないことだった。子供たちが宿舎での時間を持て余すのではないかと心配した。そこで筆者の詰所では、子供たちと一緒に講堂で夕づとめを勤めて、その後、ゲームや神様のお話をする機会を独自に持った。筆者は大教会長として毎夜、動画を使って「ひのきしん」について話をした。子供たちは思いのほか興味深い表情で聞いてくれ、充実した時間を過ごせた。実は従来は、多くの行事があることでスケジュールが過密気味になり、子供や引率者とじっくりふれ合う時間を持ちにくい面があると感じていた。それゆえ、この試みはとても有意義であった。
今回の「こどもおぢばがえり」に当たり、田邊大治・少年会本部委員長は『みちのとも』5月号のインタビューで「こどもおぢばがえりの大前提は、イベントに参加することではなく、子供がおぢばに帰ることであり、信仰の喜びや、信仰的雰囲気を子供に味わってもらうことです」と語っている。
コロナの節を経て4年ぶりに再開された「こどもおぢばがえり」は、従来と比べて十分でない面もあったが、本来の目的を見つめ直し、今後のあり方を考える良い機会になったと思う。今年始めた新たな取り組みを台に、さらなる工夫に努めたい。
(諸井)