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神様のお下がりを頂く新春の天理の風物詩 お節会 – ようこそ天理へ


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年の瀬も押し詰まったころ、全国各地の教会からお供えされた鏡餅が、天理教教会本部神殿の四隅にうずたかく積み上げられます。その量、約22トン(昨年度)。正月の三が日、神前に供えられた後、1月4日の「鏡開き」で食べやすい大きさに切り分けられます。

この神様のお下がりのお餅を、雑煮にして一般に振る舞うお節会は、明治初期から続く伝統行事。1月5日から7日までの期間中、親里・天理は大勢の参拝者で賑わいます。

炭火で一つひとつ丁寧に焼き上げた切り餅に、目にも鮮やかな緑の水菜を添えた、シンプルなすまし雑煮ですが、その味は、ここでしか味わうことのできない格別なおいしさです。

それは、鏡餅をお供えした人々はもとより、お餅を切る人、焼く人、水菜を育てた人、洗って茹でる人、出汁をつくる人、さらには会場で接待に当たる人など、多くの人々の真心が込められているからかも。新春の親里で、ぜひ味わってみてください。