新春インタビュー 年祭活動2年目 教えの実践に拍車を
2024・1/3号を見る
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教祖140年祭へ向かう三年千日活動の2年目を迎えた。「諭達第四号」を指針に、仕切って成人の歩みを進めることが求められるなか、ようぼく一人ひとりが教えの実践に拍車を掛けていくための心構えとは――。ここでは、ようぼく個々の布教実動に向けた心の置きどころについて松村登美和・布教部長に、また第1000期の節目を迎える修養科や昨年から始まった「ようぼく講習会」について永尾洋夫・教養室長に、それぞれインタビューした。
教友同士が互いに励まし合い勇ませ合って歩みを進めよう – 松村登美和・布教部長
――年祭活動2年目は、どんなことを意識するべきでしょうか。
布教部としては、教会やようぼくの年祭活動の歩みが弛みなく進められるように後押しをしていきたいと考えています。
「諭達第四号」では、ひながたの実践が促されています。真柱様は、昨年の青年会総会におけるメッセージで、神一条の心とは「親神様の思召によってすべてのことを判断するという心」とお示しくださいました。何をするにも親神様の思召を軸に判断する姿勢を大切にする。それが、教祖のひながたの根底にあるご姿勢だと思います。
親神様・教祖がお喜びくださるのは、たすけ一条に動くことです。おたすけの相手の心が、親神様がお喜びくださる心に入れ替わるまで導くのがお道のおたすけです。ようぼくは日ごろからおぢばや教会へ足を運び、教えを勉強し、おつとめを勤め、ひのきしんを実践する。そうして心を治め、徳積みをしていけば、親神様はおたすけの場で必ず働いてくださいます。おぢばや教会への伏せ込みとおたすけは二つ一つだと捉え、実践していくことが大切です。
――日々の実践として、自身が心がけておられることはありますか。
教祖が喜んでくださることを続けることです。
たとえば、教会長である私の目標が「教会に毎日参拝する」では、教会長なのだから当たり前で、教祖はお喜びくださるでしょうか。ですが、私が知るようぼくの中には、三年千日の目標として所属教会に日参し、教会へ行けないときは近所の教会に参拝している人がいます。この人の姿をご覧になって、教祖は「頑張っているな」と喜んでくださるように思います。自分の尺度で考えるのではなく、教祖がお喜びくださることを意識して実践することが大事です。
――「全教一斉ひのきしんデー」や、6月と11月に実施される「ようぼく一斉活動日」に向けた思いをお聞かせください。
「ひのきしんデー」は一人でも多くの教友が集まり、日々のひのきしんを実践していく決意を、お互いにあらためて誓う機会にしたいと考えています。
昨年10月、第1回「ようぼく一斉活動日」が行われました。各会場では「これまで支部活動で見なかった人が来てくれた」「これを機に教会へ参拝したいと言う人がいた」などの声が聞かれました。本当に良かったと感じています。
「一斉活動日」の目的は、ようぼくが年祭活動に継続して動いていただくきっかけの場にすることです。互いに勇み合って、年祭活動を継続していきたいと思います。「ひのきしんデー」に教友が声をかけ合って参加し、お互いの意識を確認し合う。そして、次の「一斉活動日」へとつなげる。「デー」や「一斉活動日」を、地域の教友が互いに年祭活動の歩みを確認し合う場、さらなる実践に向けて勇ませ合う場の一つと捉え、大勢の方々に参加していただきたいと思います。
ようぼくがお互いにひながたを実践し、陽気ぐらしの教えを広めていくことが、教祖にご安心いただき、お喜びいただくことにつながります。そうした姿を目指して、年祭活動2年目も勇んで成人の歩みを進めさせていただきましょう。
修養科の素晴らしさ再認識し陽気ぐらしの実践につなげよう – 永尾洋夫・教養室長
――修養科は今年10月、第1000期の節目を迎えます。この1年を、どんな年にしたいとお考えですか。
修養科は昭和16年に天理教校修養科として始まって以来、脈々と伝統を受け継いでいます。
10月に第1000期の節目を迎える今年は、修養科の素晴らしさを再認識してもらう年にしたいと考えています。
修養科の素晴らしさは、おぢばはたすかる場所だと実感できるところにあります。老いも若きも、健常者も身上者も、共にひのきしんに励み、おさづけを取り次ぎ、「かしもの・かりもの」の教えを味わい、生かされていることへの有り難さに気づく。これらが実感できれば、ご守護を頂く元であるおつとめにもおのずと力が入り、手振りをしっかり覚えようという意欲が湧く――。こうして、陽気ぐらしを実践するようぼくへと成人していくことができるのが修養科なのです。その素晴らしさを、あらためて多くの人に伝えていきたいと思います。
この1年、多くの方々に志願していただきたいですし、身近な人に勧めていただきたい。いまが旬と思ったら機を逃さずに声をかけることが、陽気ぐらしを実践するようぼくが増えていくことにつながると思います。
――コロナ下では修養科生の受け入れ中止を余儀なくされました。コロナを経て、修養科生の様子に変化はありましたか。
令和2年、「緊急事態宣言」が出され、5月と6月の修養科生の受け入れを中止せざるを得ませんでした。
その後、7月に受け入れを再開して間もないころ、「悪性リンパ腫」を抱えた女性の修養科生が、おぢばで過ごす中で「悪性リンパ腫」が消えるという鮮やかなご守護を頂かれました。その姿を目の当たりにし、修養科生の受け入れを続けることの大切さを、あらためて認識しました。
これ以降、受け入れを続けています。修養科生の様子は以前と変わらず、教友同士がたすけ合う場面が数多く見られます。「人救けたら我が身救かる」の教えを肌身に感じる3カ月を過ごしています。
――昨年、新たに始まった「ようぼく講習会」の成果についてお聞かせください。
これまで7回開催し、毎回のように定員を超える受講希望があります。講話はもとより、グループタイムが非常に好評です。「さまざまな人の意見を聞き、教えの魅力を再認識した」「教友の日々の心がけや人生の節にまつわる話に感激した」など、年齢や性別、立場の異なる教友が共に教えを学び、語り合うことで、信仰的な”気づき”を得る機会になっています。
今年からは新しいプログラムが三つ加わります。目玉になるのは1泊2日コースです。「教えに基づく生き方」を主題として、「ふしの受け止め方とたすかる信念」「はたらく」の二つのプログラムを設けます。
「ようぼく講習会」は誰でも受講できますので、ぜひ気軽に申し込んでいただきたいと思います。
教養室は、いつでも両手を広げて皆さんをお待ちしています。おぢばで教祖の温もりを感じ、年祭に向けて、より一層、教えの実践に拍車を掛けていきましょう。