“天理野球”の精神伝えて – 読者のひろば
高松祐次郎(36歳・山口県宇部市)
現在、山口県内の高校で硬式野球部の指導者を務めている。
そんななか、先日『天理時報』に掲載された、プロ野球・福岡ソフトバンクホークスの藤本博史・新監督のインタビュー記事が目に留まった。記事では、天理高校野球部時代の思い出や、指導者としてのエピソードが詳しく紹介されていた。記事を読み終え、あらためて“天理野球”の素晴らしさを感じるとともに、自身の指導者としてのありようを顧みた。
また、天理野球の精神を教え子に伝えたいという思いが高まり、普段から人にしっかりとあいさつすること、練習中にはポジティブな言葉を使うことなどを指導するようになった。
実は、信仰初代の私が天理教を知ったきっかけは天理野球にある。野球に夢中になっていた少年時代、甲子園で活躍する天理高の選手たちを、テレビ画面越しに応援していた。守備の場面で仲間のカバーに全力で走る姿、たとえ凡打に終わっても全力疾走で走塁する姿に心奪われ、すぐに天理ファンになった。
その後、大学在学中に教会長子弟である妻と出会い、ようぼくの仲間入りを果たすと、彼らの強さの背景に、たすけ合いや一手一つといったお道の教えがあることを知り、ますます天理野球の魅力に引き込まれた。
先日、学校のある先生が「野球部員の一人が、自ら進んで荷物運びを手伝ってくれた」と、お礼を言ってくださった。教え子たちにも、天理野球の精神の一端が伝わったのかもしれないと思い、うれしい気持ちになった。
今春のセンバツ大会では、天理は初戦で惜しくも敗れたが、素晴らしい試合を見せてくれた。これからも天理野球を応援しつつ、わが校の野球部員の成長を見守っていきたい。
こちらから藤本監督の過去記事をご覧いただけます