親里の若者や留学生もこぞって“報恩の汗” – 立教187年 全教一斉ひのきしんデー
2024・5/8号を見る
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親里では、本部在籍者と勤務者、詰所勤務者、修養科生、天理教校の学生や天理教語学院(TLI)の留学生らが天理市内の各所で実動した。
午前8時半、参加者は本部中庭に集合し、親神様、教祖、祖霊様を礼拝。この後、宮森与一郎内統領から「一手一つに明るくつとめさせていただこう」と激励を受け、27組に分かれて、各ひのきしんの現場へ向かった。
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天理教校本科実践課程の学生24人は、市の療育施設「杉の子学級」と市民活動交流プラザで実動。「杉の子学級」では、19人の学生が除草や砂場の砂上げに汗を流した。
校舎入り口前で除草作業に取り組んでいたのは服部徳亜さん(実践課程2年)。「同級生の中には、普段から積極的にひのきしんに取り組む人が少なくない。そうした仲間の姿に感化され、『自分も何かひのきしんをさせてもらおう』と思うようになった」と話す。
「杉の子学級」職員の川端かおるさん(61歳)は「職員だけで広い敷地を整備するのは骨が折れるので、学生の皆さんがてきぱきと作業してくださり、とても助かる。天理教の皆さんは礼儀正しく、あいさつも気持ちがいい。自ら求めて人のために動く姿が素晴らしいと思う」と語った。
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TLIの留学生40人は、丹波市小学校と天理市立北中学校夜間学級で、校舎周辺の除草や窓拭きなどに勤しんだ。
脚立に上り、丹念に窓を拭いていたのは、おやさとふせこみ科で学ぶ韓国出身の孫暢晧さん(26歳・東園教会ようぼく)。大学卒業後、少しでも長く教祖の近くで過ごしたいとTLIへ進学した。
孫さんは「仲間と共に、ひのきしんできることがとてもうれしい。これからも感謝の気持ちを忘れず、教理の勉強やひのきしんに励みたい」と笑顔を見せた。
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山の辺幼稚園では、保育士育成白梅寮の寮生32人が屋内外の清掃に。
濡れた布巾と乾いた布巾を両の手に持ち、丁寧に窓を拭いていたのは、紺谷あすかさん(1年)。天理高校在学時に、難聴やめまい発作が起こる「メニエール病」と診断され、不安が募るなか、おさづけの理を拝戴したばかりの先輩から取り次いでもらったところ、言いようのない温もりを感じたという。その後も、おさづけの取り次ぎを受けながら少しずつ身上をご守護いただいた紺谷さんは、「少しでも成人することで、ご恩返しを」との思いで白梅寮へ。
紺谷さんは「お貸しいただいている身体を使ってご恩報じができて、とても有り難い。子供の成長をたすけられる“ようぼく保育士”を目指したい」と語った。