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布教部社会福祉課(橋本武長課長)は4月25日、第17回「社会福祉大会」をおやさとやかた南右第2棟で開催。社会福祉課の関係役職者305人が参集した。
この大会は“お道の社会福祉”に携わる関係者が一堂に会し、さらなるおたすけの実動と互いの連携を強めることを誓うもの。
式典では、橋本課長と土佐剛直布教部長のあいさつに続いて、特別講演が行われ、視覚障害の当事者であり、国立民族学博物館教授の広瀬浩二郎氏が「『さわる文化』が拓く共生社会の未来――ユニバーサル・ミュージアムの実践から」と題して登壇した。
広瀬氏は冒頭、大学時代に天理教点字文庫の存在を知って、近所の教会を訪ねたことなどを振り返り、「天理教にはシンパシーを感じている」と語った。
続いて、「へだたり」「つながり」「かかわり」の三つのテーマをもとに話を進め、自身が監修する「さわる展覧会」の取り組みを紹介。展示品にさわることで、見るだけでは味わえないリアリティーに富んだ奥行きのある鑑賞ができるとして、「触発型鑑賞」の有効性を訴えた。
最後に広瀬氏は、「さわる文化を通じて誰もが”触常者”となり、共に発信し、共に楽しむという発想をしていくべきでは」と述べて、講演を締めくくった。
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なお、午後は各種連盟・委員会の総会が各会場で持たれた。