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さあ/\楽しめ、楽しめ。どんな事するのも、何するも、皆、神様の御用と思うてするのやで。
『稿本天理教教祖伝逸話篇』65「用に使うとて」
シラン
小欄の執筆を始めてから、「ネタ切れにならないの?」と心配していただくことがあります。たとえば、お寿司屋さんなら、ネタがなくなれば商売になりません。すぐに市場へ向かい、新鮮な魚介類を買い求めるでしょう。
では、筆者が日々探し求めているネタは何か。それは”成人のネタ”です。これは、身の回りの出来事や家族とのちょっとした会話、見聞きする大小のニュースなどから仕入れています。そのうえで大切なのが”仕込み”の工程。一つひとつに込められた理合いや親心について、その場ですぐには気づけなくても、あとから振り返りつつ思いを巡らせます。
仕込みが済んでしまえば、あとは握るだけです。ある程度の経験や技術も必要でしょうが、素材と下ごしらえが良ければ、それなりの味にはなるもの。やはり苦労するのは仕入れと仕込みです。親神様のご守護を感じ、教祖のひながたを求める限り、いくらでも成人の材料は見つかりそうなものですが、大きな心配事があったりして心に余裕がないと、どうしても不漁の時期は訪れます。
さて先日、自らの教会長就任という”特大のネタ”を与えていただきました。大事に取っておくわけにもいかず、ひとまず俎上に載せてみましたが、大きすぎて容易に捌けそうにありません。神様の御用を楽しみながら、熟成するのを待ち、就任を盛大に祝ってくださった方々と共に、じっくり味わいたいと思います。
(大塚)