子育て世代一層の成人めざす – 「みちのだい育み塾」婦人会
2024・9/11号を見る
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みちのだい育み塾 各地で
婦人会本部は2023年末、子育て中の母親と同年代の会員を対象とする「みちのだい育み塾」を新たに実施する旨を発表した。これは、教えを正しく学び、身につけて、教えに基づく考え方や判断ができるよう、そして親神様のご守護と教祖の親心を人に伝えることができるよう成人することを目指すもの。これを受け、現在、各直属支部や教区・支部婦人会ごとの開催が相次いでいる。ここでは、婦人会神崎支部、京都教区婦人会、静岡教区中駿西支部婦人会の取り組みを紹介する。
逸話に親しむ機会として
神崎支部
婦人会神崎支部(藤原美根子支部長)は6月20日、兵庫県神河町の神崎大教会で実施、会員ら16人が参加した。
毎月の恒例行事として、子育て世代の会員を対象に「若草会」と銘打った学びの場を設けてきた同支部。今年から「みちのだい育み塾」として再スタートするに当たり、内容を刷新。現在、毎月20日に『稿本天理教教祖伝逸話篇』の内容を4コマ絵本にした『おやさまの情景』(道友社編)を題材に勉強会を続けている。
この日、集まった会員らは、大教会月次祭の準備を行った後、勉強会「みおしえを学ぼう」に取り組んだ。
初めに、スタッフが『おやさまの情景』の一篇「小さな埃は目につかないが…」を“読み聞かせ”。続いて、感想を述べ合う時間が持たれ、参加者からは「毎日少しずつでも心の掃除をして、きれいにしていくことが大事だと思った」「ほこりを払う手がかりを教えていただいていることは有り難い」などの意見があった。
藤原支部長(37歳・神崎大教会長夫人)は「落ち着いて教えを学ぶ時間をなかなか持てない人にとって、『みちのだい育み塾』は教祖のご逸話に親しむ貴重な機会になっている。毎月継続することで、一人ひとりがお道のにをいを醸すようぼくに近づけたら」と話した。
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なお、7月20日に開催した「みちのだい育み塾」には24人が参加した。
若い会員が学ぶ定例行事へ
京都教区婦人会
京都教区婦人会(金山千穂主任)は6月9日、京都市の府内大教会で実施、149人の会員が参加した。
2023年まで「母親講座」を毎年開いてきた同教区婦人会では、「みちのだい育み塾」を同講座に代わる定例行事と位置づけ、内容を検討。委員が毎月の例会以外にオンラインで会議を重ねるなど、入念に準備を進めてきた。
開催に向けては「天理教ってすばらしい――聞いて!学んで!伝えよう!!」を共通のテーマに掲げ、若い会員が信仰の素晴らしさを再認識し、日ごろから教えを実践する学びの場にしようと、対象者を20代から40代までの会員に限定。さらに、子供連れの会員が参加しやすいよう、会場に託児スペースを設けることを決めた。
迎えた当日は、金山雄大・京都教区長(59歳・本部直属淀分教会長)が「天理教って素晴らしい」と題して講話。この後、グループトークの時間が持たれた。
金山主任(57歳・同夫人)は、「人間関係に悩むなか、解決の糸口を見つけるため、教理をあらためて学ぼうと参加した人もいた。何ごとも喜びに変えて、陽気ぐらしができるよう、またその喜びを人に伝えられる会員へと成人させてもらえるよう、これからも力を入れていきたい」と話した。
教えを実践するきっかけに
静岡教区中駿西支部婦人会
静岡教区中駿西支部婦人会(前山英子主任)は5月19日、静岡市の志静分教会で実施、32人が参加した。
コロナ禍を経て、活動の活性化を図るべく、「みちのだい育み塾」のいち早い開催を決めた同支部婦人会。独自に作成したポスターやチラシを管内の教会に配布するなどして、一人でも多くの会員の参加を呼びかけた。
当日は、鈴木顕太郎・東濵名分教会前会長が講話。続く質疑応答では、悩みを抱える会員から質問などがあった。
前山主任(64歳・志静分教会長夫人)は「若い世代の会員たちにとって、『みちのだい育み塾』が教えを身近に感じ、日常生活で実践するきっかけになれば嬉しい。今後も継続して開催したい」と語った。