天理時報オンライン

夫婦円満の秘訣 – 心に効くおはなし


夫婦円満の秘訣を、もし私が問われたとしたら、「相手のことを神様にお祈りすること」と答えます。自分のことは誰だってお願いします。また、相手のことだとしても「どうか、私の言うことを聞いてくれますように」というのであれば、それは相手のことではなく自分のことです。私たちは最も身近な配偶者のことについて、神様にどれだけお礼を言い、お願いをしているでしょうか。

私は親神様に礼拝するときは、最後に必ず「妻が元気でありがとうございます」とお礼を申し上げ、「この先も元気でいてくれますように」とお願いすることにしています。それは、そう思わずにはいられないからです。

生まれも育ちも全く違う二人が話し合って何もかも治まるのであれば、離婚する人はいないのです。「仲良くしよう」と夫婦で話し合って仲良くできるのなら、簡単な話です。しかし現実には、永遠の愛を誓い合ったはずなのに、別れる人はたくさんいるのです。

離婚してそれぞれの道を歩むのも、一つの選択です。しかし、円満であるに越したことはありません。そのご守護を頂くには、まず相手のことをお願いして通ることだと言いたいのです。

では、家族が幸せになるためにはどうすればいいのか。それは家族以外の人のたすかりを願うことです。人をたすけるという誠の姿のなかに、実はわが家族も「内々睦まじい」というご守護が頂けるのです。

『だけど有難い』

深谷善太郎著(天理教本部員、河原町大教会長)

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