教祖140年祭に向け一手一つの働きを – 「立教185年教会長夫妻特別講習会」全10回終了
教祖140年祭の三年千日活動に向けた「立教185年教会長夫妻特別講習会」(布教部主催)の最終となる第10回が9月11日、おやさとやかた南右第2棟で開かれ、全国各地の教会長夫妻269人が受講した。受講者たちは講話やビデオを通じて、教祖年祭に向かう心の置きどころなどを学んだ。
この講習会は、4年後に迎える教祖140年祭へ向けて、本年を実りある準備期間とするべく、あらためて教祖年祭の本義について研鑽するとともに、年祭を勤めるお互いの心のありようを見つめ、来年始まる三年千日活動に勇んで取りかかる契機とするもの。このたび初めて教祖年祭を迎える教会長夫妻(立教179年1月から185年8月までに任命された教会長とその配偶者)を対象に、5月上旬から全10回にわたり実施されてきた。
最終の第10回は、土佐剛直・布教部次長のあいさつに続いて、久保善平本部員が「教祖年祭の元一日」「ご存命の教祖」と題して、それぞれ講話。各講話の後には、身上・事情から人だすけの心を定めた教会長や、前回の教祖130年祭活動を経て、140年祭に向けて新たな心定めをする教会長を紹介したビデオ「教祖と共にある日々」「成人の旬を生かす」が上映された。
閉講あいさつに立った中田善亮表統領は、「10月26日に真柱様が『諭達』をご発布くださる。その諭達を受けて三年千日活動が始まる」ことを踏まえ、「いまのうちにしっかり勉強して、来年いいスタートが切れるよう、お互いに心構えをつくらせていただきたい」と話した。
また、教祖の年祭活動は、全教の一手一つの働きをもってご守護いただく旬であり、この“旬の風”をしっかりと身に受け、大きな飛躍を期していかなければならないと強調。「3年後に『頑張っただけあった』『こんなにご守護いただいた』と思えるような通り方をさせていただきたい。お互いに励まし合い、勇んだ明るい旬になるよう、心の向きをそろえていきたい」と語った。
この後、受講者たちは本部神殿でおつとめを勤めた。
“成人の旬”心一つに
受講者の一人、科埜広太郎さん(41歳・攝東分教会長・大阪市)は、教祖130年祭活動の際、夫婦でにをいがけ・おたすけに奔走。数々のご守護を頂き、130年祭当日はご存命の教祖の御前で喜びの涙を流したという。
その後、一昨年3月に教会長に就任。新型コロナウイルス感染拡大の影響で毎月実施していた「こども食堂」が中止を余儀なくされ、思うような活動ができず気持ちも沈みがちだったが、一方で、コロナ禍で失業した人が教会に住み込むなど、新たなおたすけの機会が与わるように。現在は「こども食堂」を再開するとともに、にをいがけに精力的に勤しんでいるという。
科埜さんは「この講習会で、年祭活動を通じて少しでも成人した姿を教祖にご覧いただきたいという思いを新たにした。諭達が発布された直後から、“成人の旬”に乗り遅れないよう、教会につながる信者さんや部内教会の皆さんと心を一つにして、年祭活動に向けた具体的な取り組みをスタートさせたい」と話す。
また、板倉美帆さん(31歳・押立分教会長夫人・滋賀県東近江市)は、眞会長(36歳)と共に地域に根ざすおたすけ活動を模索してきた。その中で、教会で毎月、子育て支援の取り組みを続けている。
こうしたなか、今回の講習会を受講し、あらためて教祖のひながたを実践する大切さを実感したという。
板倉さんは「つい人間思案に流されそうになっても、『こんなとき教祖なら』と思案を巡らせ、ひながたの道をたどらせてもらいたい。今後は年祭活動に向けて、信者さんと共ににをいがけ・おたすけを実践する活動を夫婦で模索し、三年千日を通りきった先に、地域の人たちと陽気ぐらしができる姿をご守護いただきたい」と抱負を語った。
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なお、全10回の受講者数は2,530人を数えた。また、同講習会の講話と閉講あいさつの要旨が『みちのとも』11月号に掲載される予定。