宗教から見た世界
“ポスト・トゥルース”の時代は、宗教リテラシーが試される
テロ、暴動、移民・難民問題……
その背後にある宗教的要因を読み解く。
『天理時報』長期連載(平成20年~令和3年)コラムを書籍化!
2021年10月 発売
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【著者プロフィール】
島田勝巳 (しまだ・かつみ)
1965年、埼玉県生まれ。88年、天理大学文学部宗教学科卒業。97年、ハーバード大学神学大学院修士課程修了。99年、東京大学大学院人文科学研究科宗教学・宗教史学専攻博士課程単位取得退学。現在、天理大学人間学部宗教学科教授。専門は宗教学、特に西洋中世末期のキリスト教思想(ニコラウス・クザーヌス研究、)、天理教学。 共著にPrayer as interaction(2007)、Purification(2013)、Materiality in Religion and Culture(2017)、『井筒俊彦の東洋哲学』(2018)など。主な論文に「クザーヌスの『知ある無知』における二つの「否定神学」」(『中世思想研究』第60号、2018)など。
- Ⅰ 宗教リテラシー
- 「宗教リテラシー」とは
- 「宗教リテラシー」の意義
- チベット問題の宗教的背景
- イスラエル建国60周年
- 「絶望」と「テロ」をつなぐもの
- 岐路に立つトルコの「政教分離」
- 深刻化するインドの宗教間対立
- 英国の法律とイスラム法の摩擦
- オバマ米国大統領就任式の「宗教的次元」
- オバマ米大統領「就任演説」の背景
- 「イランー米国」関係の新たな兆し
- 「壁」崩壊後の世界における宗教の動向
- 東アジア共同体と宗教的伝統の問題
- 「サリン事件」以後の宗教知識教育
- 「カトリック教会」対「メディア」
- 「パワースポット」としての伊勢神宮
- 「人の死」における宗教的視点の意義
- Ⅱ イスラム教と欧米
- フランス「ブルカ禁止法」合憲判決の背景
- EU諸国「イスラモフォビア」の背景
- コプト教会問題に見るカトリック教会の影響力
- イスラム教と民主主義–共存の可能性は?
- 東日本大震災と「神義論」
- 「物語」の回復と宗教の可能性
- 9・11から「アラブの春」へ–米国同時多発テロから10年
- ブータンの「国民総幸福度」が示すもの
- 大震災と宗教的支援活動
- ムハンマドとイエス–偶像崇拝禁止をめぐって
- 「第二バチカン公会議」開幕50周年
- 米国の「大きな政府」をめぐる選挙
- 教皇の聖書的〝根拠〟をめぐって
- 同性婚をめぐる米国の動向と背景
- エジプト騒乱から見えてくるもの
- 教皇フランシスコの新たなビジョン
- 〝見せる宗教〟としての英国国教会
- 「パレスチナ問題」への一視点
- 「イスラム国」勢力急進の1年
- 「イスラモフォビア」の高まりに思う
- 米国とイスラエルの〝特別な関係〟
- 宗教史から見た〝ギリシャ危機〟
- 東西教会の融和へ〝1千年ぶりの対話〟
- Ⅲ 「悲嘆」から「希望」へ
- 広島演説における〝オバマ大統領の祈り〟
- 「サイクス=ピコ協定」締結から1世紀
- 〝BREXIT〟が示唆するもの
- 米国の〝文化的深層崩壊〟としてのトランプ大統領誕生
- 〝ポスト・トゥルース〟時代のリテラシー
- フランスと「われわれ」の行方
- ロヒンギャ問題–理念と現実のはざまで
- ルターの宗教改革500年
- 移民問題と人々の「分断」
- 米大使館エルサレム移転問題をめぐって
- 近代思想史から見る「明治150年」
- イラン革命40年–宗教との共存の時代へ
- 「我らが貴婦人」の火災
- 宗教的課題としての「孤独」
- BREXITとラグビー・アイルランドチーム
- 「メメント・モリ」
- 「コロナ禍の世界」から見る宗教
- 「われわれ」をめぐる葛藤
- 隠喩としてのマスク
- 「悲嘆」を「希望」に変えるとき
- 再考「宗教リテラシー」
- 「あとがき」に代えて グローバル化の先を見据え

































