国体柔道優勝に貢献 – 東京の近松麻耶選手
近松麻耶選手(高校3年・濱二分教会教人、重治さんの次女)は10月9日、栃木県宇都宮市のユウケイ武道館で行われた「国民体育大会」柔道競技女子に東京都代表チームの一員として出場し、東京勢の9年ぶりの優勝に貢献した。
小学2年生から柔道を始めた。柔道の強豪校・淑徳中学校在学中、めきめき頭角を現し、3年時の全国大会では個人戦5位、団体戦3位の好成績を収めた。
その後、淑徳高校へ進学し、昨年10月から女子柔道部のキャプテンを任された。近松選手は「父から教えてもらった『八つのほこり』の教えを胸に、ほこりの心づかいをしないよう意識しながら部員と接してきた」と話す。その後のインターハイでは、団体戦で3位入賞した。
数々の戦績が認められ、国体柔道競技女子の東京都代表選手の一人に選出。今大会に向け、体格の大きい選手に対抗するため、苦手としていた体さばきなどの練習を重ねたという。
迎えた大会当日、近松選手はすべての試合に副将として出場。東京都代表は、広島県代表との初戦を3‐0、埼玉県代表との準々決勝を4‐1、滋賀県代表との準決勝を3‐1で勝利。決勝では長野県代表と対戦した。
副将の近松選手は、1‐0とリードした場面で畳の上へ。体格差に苦戦するも、相手選手の技をうまくさばき、「縦四方固め」で一本勝ち。東京都代表は、続く大将戦も制し、3‐0で勝利。国体での優勝を果たした。
近松選手は「高校最後の大会で全国優勝することができて、涙が出るほど嬉しい。大学では心身ともに強い選手を目指したい」と話した。