男女で西日本制覇 – 天理大レスリング部
大石希選手・上岡三桜選手
天理大学レスリング部は、先ごろ大阪府泉佐野市で行われた「西日本学生レスリング選手権大会」に出場。大石希選手(4年=写真右)が男子フリースタイル125キロ級で、上岡三桜選手(1年=同左)が女子フリースタイル50キロ級で優勝に輝いた。
天理教校学園高校時代には、インターハイに出場した大石選手。大学進学後は勝てない試合が続くなか、全日本社会人選手権での優勝経験を持つ福井裕士コーチの指導のもと、僅差で競り勝つ戦術を身につけた。すると、昨年の同大会グレコローマンスタイルで3位入賞を果たした。
優勝者には「天皇杯全日本レスリング選手権大会」の出場資格が与えられる同大会。大石選手は順調に勝ち上がり、決勝へ。
決勝は、終盤に気合を振り絞って攻撃を仕掛けた大石選手が2‐1で制し、初優勝を手にした。
大石選手は「7年間レスリングを続けて初めて一番になれた。努力が実ったかと思うと、うれしい。全日本選手権でも頑張りたい」と話した。
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一方、上岡選手は高校3年時のインターハイで5位入賞。片足タックルを得意とし、グレコローマンスタイルの基本である上半身を使った攻撃に磨きをかけてきた。
今年7月の全日本社会人選手権で5位入賞を果たす。ところが8月に右ひざを負傷し、十分な練習ができないなか、今大会に臨んだ。
初戦をフォール勝ちして臨んだ決勝戦。序盤はリードを許したが、反撃に転じて同点に持ち込むと、その後、相手のミスでポイントを追加し、3‐2で勝利した。
上岡選手は「目標にしていた大会で優勝できてうれしい。実力は及ばないかもしれないが、全日本では1ポイントでも多く取れたら」と抱負を語った。
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なお、大石選手は男子グレコローマン130キロ級でも準優勝。また、毛利太紀選手(4年)も同82キロ級で準優勝した。
天皇杯全日本選手権は、東京都目黒区の駒沢オリンピック公園体育館で12月22日から25日にかけて開催される。