おやのことば・おやのこころ(2022年12月14日号)
2022年12月14日
おやのことば・おやのこころ からのぢをにほんぢいにしたならば
「おふでさき」四号103
これまつだいのいきどふりなり
今月の第1日曜日、豪州で2番目の教会が誕生しました。この日、シドニーの夏空のもと、東濃シドニー教会の移転改称奉告祭がにぎやかに勤められ、鈴木陽三氏が会長に就任しました。
24年前、青年会創立80周年記念事業の一つである「海外布教希望者の発掘と派遣」を通じて、妻と二人の乳児を伴って初めて渡豪した鈴木氏は、前年にブリスベンに開設されたオセアニア出張所に参拝・滞在した後、シドニーへ赴き、布教生活を開始しました。
狭い借家に住みながら英語習得から始め、異国の地での諸々の苦労の中にも地域社会とつながりを持ち、地道に布教活動を続ける一方で、出張所の御用を率先して担い、豪州の道のうえになくてはならない存在となりました。
しかし元々、日本国内の教会の教会長後継者だった鈴木氏にとって、この日の奉告祭を迎えるまでの歳月は、波乱曲折に満ちたものでした。その中にも、大教会からの全面的なサポートを受けながら、四半世紀にわたって豪州の地に真実を伏せ込んだ理によって、豪州への移転改称という姿をお見せいただいたのです。オセアニア出張所長として15年間、鈴木氏および家族と苦楽を共にしてきた筆者にとって、至上の喜びであり、格別な日となりました。
お許しいただいた教会が豪州の人々の心の拠り所となり、御教えがさらに広まり、その喜びが末代までも“いきどおる”姿をご守護いただけることを願わずにはいられません。
(足立)