特集 教祖のひながたに親しもう 教祖伝フェア(1)
教祖誕生祭が勤められる春4月。コロナ禍の影響で“おうち時間”が増えた今こそ、お道の本を手に取って教祖のひながたに親しみ、成人の一助としていただければ――。道友社では、本紙・おやさと書店・道友社Webページの連動企画として、誕生祭当日の4月18日から“教祖伝フェア”を実施する。教祖のひながたをより深く学びたい、あの人にオススメしたいなど、さまざまな思いの人にピッタリの“イチオシ本”を、道友社のWeb店長と店員が紙上紹介する。ここで取り上げた書籍は、おやさと書店の特設コーナーに平積みするとともに、Webページでは、書評を読める特設ページを設けている。
教祖のひながたに親しもう
腰を据えてじっくりと
Q. 『教祖伝』の大まかな流れは知っていますが、あらためて、じっくり学び直すための、おすすめの本を教えてください。
A. まず、おすすめしたいのは『ひながた紀行――天理教教祖伝細見』(道友社編)です。
この本は、『稿本天理教教祖伝』をベースに、当時の時代背景を解説するコラムや脚注、カラー写真や地図など、『教祖伝』を深く理解するためのさまざまな工夫がなされています。たとえば、お屋敷の平面図が時代の変遷に応じて分かりやすく示されていて、当時のお屋敷の様子をイメージすることができます。『教祖伝』を深く学びたい人には、最初に手に取っていただきたい”参考書”です。
次に紹介するのは『私の教祖』(中山慶一著)です。著者は、『教祖伝』の編纂に携わられた先生です。はしがきに「私の希望する教祖は生きた血の通った教祖である。史実を通してその背後に示されている教祖の精神に参究したい」とあるように、本書では、『教祖伝』という骨格に、著者の信仰による肉づけがなされているように思います。『教祖伝』をじっくりと学びたい方におすすめします。
もう一冊は、『御存命の頃』(高野友治著)です。昭和7(1932)年から道友社編集部で勤めた著者は、当時まだおられた古老の話を集めて回り、その内容を「教祖伝の時代背景」として『天理時報』紙上に連載しました。この本は、それらを一冊にまとめたものです。
本書には、教祖伝の時代背景の考察とともに、お道に尽くされた先人の証言が随所に見られます。教祖に導かれた先人の、生き生きとした信仰の一端を学べる本でもあります。