柔道体重別選手権 新添左季選手が女子70キロ級で優勝
柔道体重別選手権 3度目の正直で初優勝
天理高柔道部OG 新添左季選手
天理高校柔道部OGの新添左季選手(24歳・自衛隊体育学校所属・土佐分教会ようぼく=写真上)は4月3日、福岡市の福岡国際センターで行われた「全日本選抜柔道体重別選手権大会」女子70キロ級に出場。3度目の決勝進出で初優勝に輝いた。
6歳のとき兄の影響で柔道を始め、天理中学校、天理高へ進学。1年時からインターハイなど全国大会への出場を重ね、大学女子柔道の強豪・山梨学院大学へ。そこで頭角を現し、「グランドスラム東京」や「ワールドマスターズ」で優勝するなど、日本トップクラスの選手へと成長した。
得意技は「内股」。井上康生氏(現・柔道日本代表監督)の足を一発で弾く動きと、山下泰裕氏(ロサンゼルス五輪金メダリスト)の技をつないで決める動きをミックスしたオリジナルスタイルだ。今大会に向けては、組み手を重点的に鍛えてきた。
自身4度目の挑戦となる体重別選手権。2017・19年には決勝まで勝ち進んだが、いずれも延長戦で敗れている。
今大会、初戦は得意の「内股」を決めて一本勝ち。準決勝は試合序盤に仕掛けた「大外刈」で「技あり」を奪って勝利した。
決勝戦の相手は、ここまでの2試合を「一本」勝ちした好調の寺田宇多菜選手(JR東日本所属)。開始から積極的に技を掛け合うも、お互いポイントを奪えない。このまま延長戦に突入するかと思われた3分38秒、新添選手が「払腰」で「技あり」を奪うと、これが決め手となり初優勝を手にした。
この結果を受けて、6月に行われる「世界柔道選手権大会」の男女混合団体70キロ級代表にも選ばれた。
新添選手は「これまで2度2位だったので、3度目の正直で勝てて良かった。国内で勝てていなかったが、これで自信がついた。たくさん練習をしてきた成果が出た」と喜んだ。
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なお、天理大学柔道部の中野寛太選手(3年)は男子100キロ超級に出場し、3位入賞した。