新春俳壇 – ふじもとよしこ選
読初は「諭達」を母へ音読す
札幌市 田森つとむ
教祖に喜び語る初日記
千葉県 樋渡忍
年祭へアルプス白き大旦
飯田市 本島美紀
書初や初心にもどるいろはうた
今治市 仙波絹子
今まさに三年千日初づとめ
横浜市 番家達也
鏡餅坐して帰参の子等を待つ
天理市 中山富貴
三年ぶりおせちに並ぶ人歓喜
吹田市 楓芳雄
羽子板の飾りの位置を離れざる
東京都 吉田柳哲
七種を売る秩父路の花屋かな
埼玉県 金谷武
年祭を待つ喜びや初づとめ
名古屋市 伊園三郎
ひながたの道に心を寄せ初春
豊川市 菊地美智代
癌腫より我が道悟る初明り
大津市 平井紀夫
屠蘇酌みて五十五年の夫婦かな
福岡市 鎌田秀徳
恙なき九十五翁年新た
天理市 山田実
年酒受く米寿過ぎてのけふの幸
いなべ市 筒井みつ江
初夢の後期高齢富士登山
柳井市 冨山栄子
孫と爺又叱られて松の内
名張市 霧道三明
孫達の言葉重なる初電話
二戸市 高屋敷節子
コロナ越え集いて嬉し元旦祭
旭川市 藤崎実
コロナ禍の普段着笑顔初写真
門真市 傳石敏治
初光すべてを包む有難さ
岐阜市 尾畑裕子
年新たひながたのみち米寿まで
高崎市 松田セツ子
鏡餅丸い平和を祈りけり
亀山市 樋口育夫
初晴や三殿拝すことの幸
滝川市 家納千世子
酔い醒めの二日の朝の初湯かな
箕面市 志賀恵美
新春選者詠
躍動の子ら集ふぢば年明くる
次回は、1月末までの到着分から選句。投稿は冬の季語(11、12、1月)を用いた俳句3句まで。お名前(ふりがな)、電話番号、住所を付記のうえ、下記までお送りください。
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「時報俳壇」係
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