“天理柔道”体現し仏五輪の金めざす – 植岡虎太郎さん 天理大学柔道部
2023年1月4日
ようぼく百花 「背負投」を得意とし、数々の大会で顕著な成績を収めてきた天理大学柔道部の植岡虎太郎さん(22歳・千代松原分教会ようぼく)。一昨年11月に行われた「全日本学生柔道体重別選手権大会」男子100キロ級で初優勝し、全日本柔道連盟のB強化指定選手に選ばれるなど、今後の活躍が期待されている。
3歳のころ、父親の影響で柔道を始めた。天理高校柔道部時代は、1年の終わりからレギュラーに定着。2年時の「全国高校総合体育大会(インターハイ)」団体戦決勝では、得意の「背負投」で一本勝ちを収め、チームの27年ぶりの優勝に貢献した。
その後、天理大へ進学するも、当初は勝てない時期が続いた。自分と向き合う中で、試合での粘り強さや最後まで諦めない気持ちが足りないと気づいてからは、自分の限界を少しずつ越えることを意識しながら毎日の練習に励んだ。
こうしたなか、一昨年の「全日本学生柔道体重別選手権大会」では、延長戦を制して優勝。さらに、先ごろ行われた「講道館杯全日本柔道体重別選手権大会」では、準決勝で東京五輪柔道男子100キロ級金メダリストのウルフ・アロン選手(了徳寺大学所属)を破る金星を挙げ、シニア大会での初優勝を果たした。
植岡さんはいま、来年開催される「2024年パリオリンピック」を見据えている。
「いかに自分の形で投げるのかを意識しながら、常に自分にプレッシャーをかけていく。フランスでのオリンピック出場を狙えるポジションに来たので、金メダルを目指し、より一層トレーニングに励みたい」と意気込みを語る。