天理時報2024年2月28日号3面
【息子の友達が傍若無人な態度を取る – 人生相談】Q. 小学4年生の息子の友達は、わが家に遊びに来ると、「おやつ無いの?」「俺はまだ帰らなくていいんだ」などと、いつも傍若無人な態度を取ります。息子との仲に影響するかもしれないと思うと、叱ることもできず、対応に苦慮しています。(30代女性)A. 息子さんの友達の言動にお困りなのですね。叱って関係が悪くなることや、息子さんが影響を受けることも心配ですね。友達の家庭に何か事情があるのかもしれませんが、一般に「ギャングエイジ」(ギャングは「仲間」の意味)といわれる時期に入ったとも考えられます。それは、自立に向かって、親や先生に対して反抗的な言動をするようになる一方、仲間と行動することで社会性を学んでいく大切な成長過程だといわれます。そのように見ることもできると思います。あなたが叱るのを我慢しているように、日常的には口出しするのを控えて冷静に見守りつつ、危険なことや見過ごせないことには迷わず介入し、叱ることも必要です。そのときは感情的にならず、理由を説明して、正しいことを教えることが重要だと思います。彼らにはぜひ、この夏の「こどもおぢばがえり」に参加させてください。仲間と行動する中で、自分にできる役割や責任を果たし、仲良くたすけ合うことを通して相手を思いやり、ルールを守ることの大切さなど、さまざまなことに気づくことができると思います。教えにふれるとともに、お互いの姿から学ぶことも多いと思います。そして、善い行いができたときは、すかさず褒めることも大切ですね。回答者:西村和久(一筋分教会長・「憩の家」事情部教師), 【三つのコースで研鑽重ね – 手話通訳ひのきしん者養成講習会】布教部社会福祉課(村田幸喜課長)は2月17、18の両日、「手話通訳ひのきしん者養成講習会〈前期〉」を開催。計19人が受講した。この講習会は、教内の聴覚障害者からの通訳依頼に応える“手話通訳ひのきしん者”を養成するもの。Ⅰ部(初級)、Ⅱ部(中級)、Ⅲ部(上級)から構成されている。Ⅰ部では、手話の成り立ちについて学んだ後、手話の基礎や単語を学習した。Ⅱ部では、それぞれ手話で教理を伝える表現方法について研鑽を重ねたうえで、受講者一人ひとりが文章通訳の練習を繰り返した。Ⅲ部では、さらに実践的に、神殿講話などの通訳に挑戦。講師の指導を受け、さらなる教語通訳の技術向上に努めた。, 【各地で実動勇ませ合い – にをいがけオンラインミーティング】布教部(松村登美和部長)は2月12日、第3回「にをいがけオンラインミーティング」を開催。各地の教友17人が参加した。同行事は、オンライン上でつながり合った全国の教友が一斉ににをいがけに歩くことで、教祖140年祭に向けて一層勇んで布教実動に取り組めるようにと考案されたもの。参加者は、Zoomアプリを使ってオンライン上に集合。村田幸喜・社会福祉課長による「ひとこと話」の後、各自が周辺地域で思い思いに実動した。続いて再びオンラインに集合し、班ごとに「ふりかえり」。実動後の感想や日ごろ取り組んでいる布教活動について情報交換した。次回は3月13日。申し込みは布教部ホームページから。, 【「GDP4位転落」の報にふれて – 視点】日本の国内総生産(GDP)がドイツに抜かれ、世界第4位になった。GDPとは、国の経済規模を示す指標である。第2次世界大戦後の日本が掲げてきた「経済大国」としての威信を揺るがす事態と捉える向きもあろう。だが、このニュースを聞いて、驚いたり、落胆したりする日本人は、実はそう多くはないのではないか。1990年代初頭のバブル経済崩壊後の日本は、「失われた10年」といわれる景気後退と長期不況を経験し、さらにそれが30年以上に延び続けている。バブル期の日本を知る者にとっても、「国家のプライド」はともかく、庶民の生活実感として、このニュースはごく自然に受け入れられるだろう。また、バブル期を知らない世代にとっては、そもそも「失われた」という感覚すらなく、GDP値の低下自体に実感は湧かないだろう。一方で、より広い視点から、もはや「経済成長」という“神話”から脱却し、日本のみならず、欧米や中国もやがて迎えることになる「ゼロ成長社会」を見据えるべし、との見方もある。それは、利潤の極限化を目指さない資本主義のビジョンから、文字通り「脱・資本主義」を目指す立場まで、かなり幅はある。いずれにせよそこには、資本の暴走が貧富の格差や環境問題を深刻化させているという認識のもと、際限なき利潤の最大化を目指す人間の欲望を根本的に見直そうという問題意識が共有されている。もちろん、私たちの経済活動全般が持つ現実的な意義を考えれば、国家の経済的な繁栄が国民の豊かな生活の実現につながると考えるのは当然だろう。とはいえ、ひとたび、これを教祖の「一れつきょうだい」の教えに照らせば、国別の経済規模を競うことに大きな意味は見いだせない。『稿本天理教教祖伝逸話篇』197「働く手は」では、「世界中、互いに扶け合いするなら、末の案じも危なきもない」と教えられている。日本がGDPで世界第4位に後退した報に接したこの機会に、一度立ち止まり、“はたらく”ことは扶け合うことにつながるという教えの豊かな含意を、教祖のひながたからじっくりと思案してみたい。(島田)