天理時報2024年2月7日号3面
【寝たきりの母にもできるおたすけとは… – 人生相談】Q. 長年おたすけに歩くことを生きがいにしていた母が、重い身上を患い、寝たきりの状態に。それでも「おたすけがしたい」と言う母の願いを、なんとか叶えてあげたいです。母にもできるおたすけには、どんなことがあるでしょうか。(50代女性)A. ひと口におたすけといっても、内容やレベルはさまざまです。自分の命を削ってでも人のために真剣につとめるおたすけもあれば、ひたすら布教に歩くおたすけもあります。また、相手の話をじっくり聴いて寄り添うおたすけもあれば、常に教祖を慕い、「なるほど信仰者だ」と周囲から敬慕される人の生きざまも、おたすけそのものだといえます。おたすけの結果は親神様に委ねられており、人間の狭い視野で捉えて一喜一憂するものではないでしょう。私たち人間にとって大切なことは「人をたすける心」です。これは「我さえ良ければいい、今さえ良ければいい」という、欲と高慢の「ほこり」を払う最善の道で、親神様が私たちに最も期待される心です。では、寝たきりの人にもできるおたすけは何か。一つは、周囲の人の心を明るくする笑顔や感謝の言葉でしょうか。それに、知人や信者さんの安否を気づかい、幸せを一緒に喜び、身上や事情で難儀している人には、ベッドの上から祈るというおたすけもできます。逆に、寝たきりのお母さんの所にみんなが来て、顔を見て話しかけることが、お母さんのたすけ心を励ますことにもなります。どうか、皆さんが会いに来やすいようにしてあげてください。回答者:古市俊郎(福之泉分教会長・公認心理師), 【「教祖140年祭教会長夫妻おたすけ推進のつどい」始まる】まず道の先達から全教会長とその配偶者を対象とする「教祖140年祭教会長夫妻おたすけ推進のつどい」が、今年1月から各直属教会で順次開催されている。このつどいは、年祭活動2年目に、たすけ一条の歩みを一層進めるうえから、道の先達である教会長夫妻がにをいがけ・おたすけに積極的に取り組むよう促すとともに、昨年の歩みを踏まえ、教祖にお誓い申し上げた目標の実現に向けて、教会が一丸となって歩みを進める契機とするもの。◇本島大教会(片山幹太会長)は1月25日、親里の信者詰所で開催。教会長とその配偶者ら80人が参加した。当日は、片山会長のあいさつの後、宮森与一郎内統領のビデオメッセージを上映。続いて、松村義司・たすけ委員長が講話に立ち、「まずは教会長夫妻が先頭に立ってにをいがけ・おたすけに励み、一人でも多くこの道を通る人を増やす努力をさせていただこう」と呼びかけた。この後、〝旬の声〟を受けて実動する二人の教会長を取り上げたビデオが上映された。引き続き、同大教会の自主プログラムとして、年代別のねりあいが持たれた(写真)。片山会長(55歳)は「年祭活動1年目を振り返り、真柱様のお言葉や、世界に見せられる事情についてねり合う中で、教会長夫妻一人ひとりが自身の心を見つめ直す機会になったと思う」と話した。こちらから当日の様子をご覧いただけます。https://youtu.be/xY-w1TIpV5E, 【葬儀の祭儀を一部変更 – 教会本部】教会本部はこのほど、葬儀の祭儀について一部変更する旨を決定。1月27日の「かなめ会」の席上、教会本部祭儀委員会の木村成人・祭事室長が今回の変更点と、今月末に発行される『おつとめ及び祭儀式』改訂8版の詳細について説明した。このたび変更されたのは、「祓」および「玉串奉献」の廃止と、服装について「教服も可とする」というもの。これに伴い、みたまうつしと葬後霊祭での「祓詞奏上」と「大麻行事」、「葬後祓」が取りやめになるとともに、葬儀全体にわたって斎主および参列者による「玉串奉献」が廃止。重服、浄衣、明衣、装束師服などの斎服がない場合、教服での葬儀執行が可能となる。また、このほど新たに制作された『おつとめ及び祭儀式』では、三つの変更点に基づいた改訂がなされているほか、表記やルビの統一などが施されている。◇なお、『おつとめ及び祭儀式』改訂8版は2月26日から、道友社おやさと書店で販売される。定価は550円(税込)。, 【変わらないために変わる – 視点】先日、空路の折に機内誌をめくっていると、ハッとする見出しが目にとまった。「変わらないために変わる」というのである。機内誌が典拠では甚だ説得力が薄いのだが、お許しを頂きたい。その号では伊勢神宮の観光が特集されており、気になる見出しの後の興味深い記事をかいつまんで拝借すると、次のようになる。「伊勢神宮へ参拝のリピーターは絶えないが、『なぜ人はリピートするのか』という問いかけに神宮の神職さん曰く、①2千年以上もの悠久の間、変わらぬ荘厳な佇まい、②繰り返されるお祭り(年間のお祭りの数はなんと1千500回を上回る)、③御礼やお守りを年ごとの節目で新たに受ける(お土産を買う日本人の風習に繋がっている)ことが時代を超えて人を惹きつける秘訣なのではないか。こうした、人々が繰り返し訪れる仕組みに加え、宿泊や飲食物の提供は神宮では行わず、周辺地域に富と繁栄をもたらすという、現在でいう『地域創生』を重視した考えかた。そこには持続可能なビジネスモデルとしても多くの学びがあるように思われる。『世のため、人のため』であることがサステナブルである必須条件ではないか。そしてもう一つ、神職さんから『変わらないために変わる』というお話。代表的なのは20年に一度、社殿を造り替える式年遷宮。この行事によって、古の建築技術や調度品を現在に伝えることができる。今でも『いつでも新しく』『いつまでも変わらない姿』を望むことができる」という。(『翼の王国』1月号、ANA編集部)無論、伊勢神宮と私どもの教会とは、そもそも在りようが異なるのだが、それでも「変わらないために変わる」という言葉がどうしても気にかかる。大きく旋回しようとする時代の中で、大事なものを存続しようとするならば、面倒で手間のかかる「変わらないために変わる」という不断の努力が必要なのではないか。機内誌の記事に、背中を押される思いがした。(橋本)