天理時報2023年10月11日号3面
【創立70周年記念祭 – 本部直属やまとよふき分教会】本部直属やまとよふき分教会(深谷太清会長・奈良県五條市)は9月17日、中山大亮様、中山はるえ様を迎え、創立70周年記念祭を執り行った。当日は、国内はもとよりブラジルからも教友が参拝した。式典では、真柱様のメッセージを、大亮様が代読。続いて、喜び心いっぱいにおつとめを勤めた。おつとめの後、深谷会長は大亮様、はるえ様へお礼の言葉を述べ、参拝者に向けては、謝辞とともに「この信仰は一代ではなく、代を重ね、末代へと続いていくことのありがたさ、大切さをしみじみ感じさせていただいている。しかしながら、元を尋ねれば、どの信仰もすべて、教祖たったお一人から始まった道につながっていく」として、「これから教祖140年祭に向けてしっかりと教祖の親心にお応えすべく、成人の道を歩ませていただきたい」と決意を述べた。祭典後、信者会館で催された記念行事に、大亮様とはるえ様がお出ましになり、会場は大いににぎわった。(やまとよふき分・杉﨑社友), 【同級生をいじめた娘 どう接すれば… – 人生相談】Q. 小学4年生の娘が同級生をいじめていたことが分かりました。ところが娘には反省の色が見えず、悪びれる様子もありません。そんな娘に戸惑い、受け入れられずにいます。今後どのように娘と接し、更生させていけばいいでしょうか。(40代女性)A. いま学校では、いじめ根絶に向けて熱心に取り組んでいますから、娘さんも「いじめが悪い」ことは十分知っているはずです。でも、今回のようなことが起きるのはなぜでしょうか。問題は「いじめ」という言葉の理解が、教師や親と子供との間できちんと共有されているかどうかです。娘さんは同級生に対して嫌な気持ちになったときに、悪口を言ったり、皆でからかったりした覚えはあっても、それが「いじめ」に当たる行為だという認識がなければ、悪いことをしている意識はありません。「いじめ」の言葉が意味する具体的な内容について、親と同じように子供が理解しているとは限りません。そうした認識のズレに気づいていないと、「反省の色が見えず、悪びれる様子もない」などと、娘さんを悪い子だと決めつけてしまう危険性が出てきます。娘さんは「いじめ」について、正しく理解できていないだけかもしれないのです。今回の出来事は親としてつらいことですが、親子の大切な経験として受けとめましょう。この機会に、「いじめ」とは具体的にどういう行為を指すか、そのときの双方の気持ちはどうか、それがどうしてダメなことなのか、小学生にも分かる言葉で教えてやってください。回答者:古市俊郎(福之泉分教会長・公認心理師), 【「月開発元年」の中秋に – 視点】2023年は「月開発元年」らしい。2022年11月、NASAの大型ロケットの打ち上げを皮切りに、日本など23カ国の協力による国際プロジェクト「アルテミス計画」がスタートした。アルテミス計画とは、有人の月面着陸を目指した半世紀前の「アポロ計画」をさらに推し進め、宇宙飛行士が月に長期滞在し、人間が実際に暮らすための研究開発を行うもの。そして月面基地を拠点に、2040年代には火星へ人間を送る目論見だという。主要国が月の開発に乗り出した背景に「水」がある。近年の調査で、月の南極に水があるらしいことが分かってきた。水があれば、生命維持に欠かせない飲料水や生活用水はもとより、水を酸素と水素に電気分解してエネルギーを作ることもできる。もとより、そこには米中露やインドなど大国の“地球外フロンティア”をめぐる覇権争いがある。さらに、安全保障上の問題や新規ビジネスの思惑も月開発に拍車をかける。ところで筆者は、人類初の単独宇宙遊泳を果たしたアポロ9号の搭乗員、ラッセル・シュワイカート氏にインタビューしたことがある。1985年、おぢばに来訪した氏は、天理小学校での講演に先がけて天理時報の取材を受け、次のようなエピソードを語った。技術的トラブルで5分ほど宇宙空間に一人取り残された。全くの静寂の中で青い地球が足元に、上方には無限の闇が広がっている。このわずかな短い時間に、哲学的な問いが次々と脳裏に押し寄せてきた。おまえはなぜここにいるのか、おまえが見ているものは何なのか、おまえと世界はどう関係しているのか、この体験の意味は何だ、人生とは、人間とは等々。そして一つの思いに至る。「いま私は、人間という種を代表して地球を眺めている。この体験を、人間という種に伝えなければという強い義務感が生じた」氏の直観は、のちに「コズミック・バース(宇宙意識の誕生)」という概念に収斂される。宇宙開発を通して、地球を外から見る意識の誕生の時代を人類は迎えたという認識である(井上昭夫著『こころの進化』)。終わりの見えないウクライナ戦争、気候変動による大規模な自然災害、特に今年は地震、森林火災、洪水と異変続きだ。宇宙から地球を丸ごと見る人間が増えることで、かかる世界的規模の事象の中に、この世と人間を創造された親神様の俯瞰的まなざしを意識しつつ、陽気ぐらし世界へのリアルな思案が一段と深まるかもしれない。そんな妄想とともに、中秋の名月を仰いだ。(松本)