天理時報2023年10月11日号8面
【米軍首脳“反トランプの乱” – 手嶋龍一のグローバルアイ28】アメリカ東海岸にある大学の研究所で、米軍の上級将校と1年間を共に過ごしたことがある。欧州やアジアから参加した「フェロー」と呼ばれる研究仲間とは、いまも交流が続いている。折々の国際情勢を巡って忌憚のない意見を交わすのだが、欧州勢が当時のブッシュ大統領のイラク攻撃を鋭く批判したことがあった。「あなた方の批判は自由だが、自分は最高司令官たる大統領の命令で死地に赴く任務に就いている。その人が愚かであるような議論は到底受け入れられない」空軍の将官は、そう発言して席を立っていった。戦後、絶えて干戈を交えたことのないニッポンに暮らす者には忘れ難い光景だった。アメリカの大統領は、将兵の命を預かる存在なのだと思い知らされた。陸・海・空・海兵を率いるミリー統合参謀本部議長は先月末の退任式に臨み「我々は独裁者になりたいという者に誓いを立てたりしない」と異例のスピーチを行った。「独裁者」とはトランプ氏であり、当時のトランプ大統領は政権末期に中国と密かに接触し、関係改善を図ろうとしたと議会の公聴会で批判した。アフガンやイラクの戦線で部隊の指揮に当たったミリー将軍は、トランプ氏が大統領の座に返り咲くなら、将兵は彼の命令に従うまいと公言したのだった。制服組トップのこの発言は、まさしく軍の叛乱にほかならない。当のトランプ氏は、共和党の大統領候補の指名争いで2位のデサンティス・フロリダ州知事を大きく引き離して首位を走っている。この情勢が変わらなければ、本選挙では民主党の現職、バイデン大統領と一騎打ちとなる可能性がある。暴徒に米議会を占拠するよう唆した罪などで起訴されているトランプ氏が、米国大統領の座に返り咲く事態が現実味を帯び始めていると言っていい。だが、異形の政治指導者が再びホワイトハウスに入れば、米軍の将兵のなかには最高司令官の命令に抗う者が出てくるかもしれない。そんな事態になれば、超大国の威信が大きく揺らぐだけではない。現下のウクライナ戦争だけでなく、台湾海峡の有事にも大きな影を落とすことになるだろう。, 【「聴きながら読む」を体験しよう – 天理時報オンライン】既報の通り、道友社は9月25日、今年スタートした「天理時報オンライン」のスタンダードおよびプレミアムの両プラン(有料)で音声コンテンツの配信を開始した。新たに追加されたのは、「AI(人工)音声による時報記事の読み上げ機能」「ラジオ陽気ぐらし講座」「オーディオブック」の三つ(「オーディオブック」はプレミアムのみ)。これらは昨今、音声メディアの需要が急速に高まりつつあるなか、「聴きながら読む」という新たなスタイルを通して“陽気ぐらしの情報”を多角的に発信し、『天理時報』のさらなる普及・活用を図る一助とするもの。ここでは、三つの新サービスの利用法とその内容を紹介する。新サービスの利用方法画像1スマートフォンまたはパソコンから「天理時報オンライン」にログイン後、サイドバーの「音声番組」または下部の「Audio」のアイコンをタップ。『天理時報』「ラジオ陽気ぐらし講座」「オーディオブック」の一覧が表示されるので(画像1)、あとは聞きたいコンテンツを選んで再生ボタンを押すだけ。画像2また「Webプレイヤーで聴く」を選べば、再生速度を変えたり、目次機能を使って別の記事や講演に切り替えたりすることも可能だ(画像2)。普段、紙面を開いてじっくりと読む時間がないという人でも、通勤途中や家事の合間などの“すきま時間”に利用したり、別の作業と並行して“ながら聴き”をしたりするなど、生活スタイルに合わせて“陽気ぐらしの情報”をキャッチすることができる。最新記事を順次アップ「時報記事の読み上げ」画像3読みたい記事を選択した後、「AI音声で聞く」をタップすれば、AI音声によるナレーションが始まる(画像3)。現在、2023年6月7日号以降のバックナンバーの読み上げを利用することが可能。最新号の記事は、紙面の発行後、順次アップされていく。計40話を一斉配信「ラジオ陽気ぐらし講座」画像4「ラジオ陽気ぐらし講座」は、昭和63年にラジオ放送された「天理教の時間」の講演を再配信するもの。リリースされるのは計40話(画像4)。時間は、いずれも十数分。おたすけ経験豊富な教会長らが、自身のエピソードをもとに陽気ぐらしのヒントを語りかける。耳で聴いて学べる「オーディオブック」画像5手がふさがることなく、音声化された書籍の文章を耳で聴いて学べる「オーディオブック」。現在配信されているのは『真実の道――道を啓いた先人・先輩の教話集【ひながた編】』(道友社編)と『天理教の考え方・暮らし方』(同)の2冊(画像5)。今後、随時追加される予定だ。