天理いきいき通信2023年6月号4面
【水鏡花火 – 表紙写真】古墳の堀に映る花火夏の夜、天理市で打ち上げられた花火。夜空を埋め尽くす花火は水面にも映り、一面の美しさとなった。by 藤浪秀明, 【不登校の子供の“居場所”に NPO法人「みんなの教室」代表 髙部春菜さん – ヒューマンてんり人】小学校教諭を6年務めた後、大分県別府市内で初のフリースクールとなる「みんなの教室」を立ち上げ、不登校の子供たちに“居場所”を提供している。元々、子供と関わるのが好きで、大学卒業後は教壇に立ったが、ほどなく、児童が学校生活や家庭でさまざまな悩みを抱えていることを知った。そして、不登校児に直接関わるうちに、「どんな子供でも集まれる場所をつくりたい」と思うようになった。「みんなの教室」では、一人ひとりが“やってみたいこと”を実地に体験し、その中で学びを得ることを大切にしている。こうした教育にチャレンジするなか、その時々に、不思議な巡り合わせで活動に賛同する協力者が現れ、会場である天理教の教会は、さまざまな人が寄り集う場になりつつある。「子供たちには、得意なことを見つけて夢を抱いてほしい。そうすれば、自分で考えて行動するために必要な“生きる力”を伸ばしていけると思う。子供たちが自分らしく生きられる人に成長できるよう、これからも寄り添い続けたい」, 【皆、吉い日やで – 生きる言葉 天理教教祖の教え】不足に思う日はない。皆、吉い日やで。……皆の心の勇む日が、一番吉い日やで。『稿本天理教教祖伝逸話篇』一七三「皆、吉い日やで」今日でも結婚式などには、日の吉凶を気にする人が多いでしょう。けれども教祖は、もともと良い日や悪い日があるのではなく、私たちの心の持ち方一つで、その日が良い日になるのだとお教えくださいました。神様が愛情を込めて守護してくださる毎日には、悪い日など一日もないのです。, 【深夜の舞踏会 – 表紙写真】乱舞するヒメボタル和歌山県某所。夜更けに人知れず飛び交うヒメボタルを見た。明滅しながら飛ぶさまは神秘的で、幻のようだった。by 藤浪秀明, 【たすけ合いの心で被災地へ駆けつけ 災害救援ひのきしん隊 – 互い立て合いたすけあい】日本で頻繁に発生する地震や津波、台風、豪雨などの被災地に、迅速に駆けつけ、救援活動に汗を流す青いヘルメットの一団がある。「天理教災害救援ひのきしん隊」(略称:災救隊)は、約4千人の隊員を擁する全国規模の災害救援組織。いざというときに備えて定期的に訓練を重ね、災害の規模に応じて各地の隊が協力し合える体制を整えている。平成7年の「阪神・淡路大震災」には全国各地から延べ2万人、同23年の「東日本大震災」には約3万1千人が出動した。作業用の重機や車両をはじめ、衣食住に関わる生活資材なども自前で準備し、被災地に迷惑をかけない“自己完結型”の救援活動を原則とする。被災地の自治体と連携し、近年は一般ボランティア受け入れなどのコーディネーター役を務めることもある。隊員たちを被災地へ駆り立てるのは、天理教の教えに基づくたすけ合いの心。難儀する人々に寄り添う真心と、「ありがとうございました!」と一礼して現場を後にする姿が、被災地の人々に勇気と元気を与えている。, 【朝、起こされるのと – 生きる言葉 天理教教祖の教え】朝、起こされるのと、人を起こすのとでは、大きく徳、不徳に分かれるで。『稿本天理教教祖伝逸話篇』一一一「朝、起こされるのと」「早起きは三文の得」という言葉もありますが、そんな損得の話ではありません。人に起こされるのではなく、神様のお働きを頂いて、今日も新しい一日を迎えることができたという、感謝と喜びの心をもって、自分から気持ちよく起きることの大切さを、教祖は教えてくださっています。, 【小紫陽花の夜明け – 表紙写真】コアジサイ奈良県東吉野村の小紫陽花群生地。雨降る早朝に幻想的な世界が広がった。(2018年撮影、現在は立ち入り禁止地) by 藤浪秀明, 【一手一つのチームめざす天理高校野球部監督 中村良二さん – ヒューマンてんり人】昭和61年、天理高校野球部の主将として「全国高校野球選手権大会」に出場し、悲願の初優勝を成し遂げた。その後、プロ野球選手を経て指導者の道へ進み、平成27年、恩師である橋本武徳監督の後を継いで母校の監督に就任した。その指導方法も、選手の自主性を重んじる“橋本流”を受け継いでいる。昨年夏の県大会決勝でのこと。選手たちは、新型コロナの影響で主力選手を欠いた相手チームの事情に配慮し、ゲームセット直後、マウンドに集まって歓喜することなく、すぐに整列した。多くのメディアが報じたこの自発的な心づかいに、選手の成長を感じて涙した。目指すのは、能力も性格も異なるメンバーが、各自の持ち味を生かしながら同じ目標に向かって心を一つにする、「一手一つ」の教えを体現したチームづくり。「高校球児の夢は“甲子園での日本一”。選手それぞれが力を発揮し、その力を一つに合わせられるように支えて、夢を叶えさせたい。すべての選手が一手一つに、一生懸命に努力できる環境を整えてやりたい」, 【やんわり伸ばしたら – 生きる言葉 天理教教祖の教え】こんな皺紙でも、やんわり伸ばしたら、綺麗になって、又使えるのや。何一つ要らんというものはない。『稿本天理教教祖伝逸話篇』六四「やんわり伸ばしたら」人も物も、すべては人間が陽気ぐらしをするために親神様が下さるお与えもの。慈しんで大切に扱い、生かしていくことを、神様はいつもお望みになっています。教祖は日ごろから実践して、天理に沿う生き方を人々に示されました。