天理時報2023年3月29日号6面
【やわらかな言葉 – 成人へのビジョン12】『天理時報』に文章が載ると思うと、どうも肩が凝ります。内容があり、自分らしくて、信仰的で、少しばかりエッジも効いていて。要は「刺さる言葉」を書きたい、そんな思いにとらわれます。しかし気負うほどに自然さは失われ、どこか空々しい文章になってしまいます。「刺さる言葉」とは何でしょう?「刺さる」の語感には、鋭利な先端部で対象の表面を傷つけるイメージがあります。テレビ出演の機会を得た若手芸人が「爪痕を残したい」と口にしていました。チャンスを前に、とにかく視聴者の記憶に残るようにと意気込むのでしょうか。そんなとき、人は王道を離れ、突飛な行動に出ることが多いようです。お茶の間に「刺さろう」と必死なのです。私の場合も、そうかもしれません。価値ある文章を書きたい。その思いが「刺さる言葉を」という気負いを生みます。でも、ふと思うのです。おやさまのお言葉はまるで違う、と。それは、私の心に深く届くものでありながら、いわゆる「刺さる言葉」とは全く違った趣があります。たとえば「やさしい心になりなされや」というお言葉には、奇をてらうところや、過激な表現は見当たりません。それどころか、親が子に接する日常の言葉という感じです。場面によっては、強く威厳に満ちた言葉の響きが感じられる一方で、逸話篇を紐解くと、親しみやすい、やわらかな言葉の数々と出合います。そして、そのやわらかな言葉は、当時、直接耳にした人はもとより、現代の信仰者の心にもしっかりと届いているのです。言葉は不思議です。どうしたら人の心に響くのか。それは新規な表現への衝動や技術だけで説明しきれるものではありません。やわらかな、それでいて深く届く言葉。そこに「刺さる」という外傷はいりません。そうした言葉は、「刺さろう」という動機とは根本的に異なるところから発せられるようです。さあ、そうなると僕は打つ手なしです。しかし、この「打つ手なし」からスタートするのも悪くないかもしれません。どうも近道はなさそうですから。可児義孝イラスト・かにたづこ, 【“ようぼくランナー”2大会で優勝 – 大阪の菅井宏人さん】「大阪マラソン2023」に一般ランナーとして出場した菅井さんは、優勝に輝いた菅井宏人さん(27歳・名真実分教会ようぼく・大阪市)は、2月26日に大阪市で行われた「大阪マラソン2023」に出場し、一般ランナーの男女各1位に贈られる「市民ランナー賞」と「シカゴマラソン賞」を受けた。また、3月12日に滋賀県の琵琶湖岸で行われた「びわ湖マラソン2023」でも優勝を果たした。天理高校で陸上部に所属し、トラックを走る楽しさを知った。卒業後は駅伝の強豪校である山梨学院大学へ。精力的に練習に打ち込み、4年時には箱根駅伝のメンバーに選出された。その後、企業で勤める傍ら、一般ランナーとしてフルマラソンの大会に出場してきた。今年の大阪マラソンに向けて、昨春から本格的に練習を始動。速いペースで繰り返し走るインターバルトレーニングや、ウエートトレーニングで、スピードアップと体幹の強化を図った。迎えた大会当日。菅井さんは「2時間20分以内のタイムでゴール」を目標に、スタート地点の大阪府庁前から走りだした。序盤からスピードに乗り、次々とランナーを追い抜いていく。終盤では持ち前の粘り強さを発揮し、安定した走りでゴールを駆け抜けた。結果は2時間18分54秒。目標タイムを見事にクリアし、一般ランナーの1位相当となる「市民ランナー賞」と「シカゴマラソン賞」に輝いた。この結果、菅井さんは10月にアメリカで行われる「シカゴマラソン2023」に、大阪マラソン代表者として出場する。◇3月12日には「びわ湖マラソン」にも出場。2位選手に約5分のタイム差をつけ、2時間18分43秒で優勝。自己ベストも更新した。菅井さんは「これまで大きなけがもなく、練習、本番ともに万全の状態で臨むことができたのは、親神様のご守護のおかげ。10月のシカゴマラソンでは、日々のご守護への感謝の気持ちをもって臨み、自己ベスト更新に挑みたい」と語った。, 【“育つ”から“育てる”へ 「門出のつどい」50回 – 天理中学校】この春、”育つ側”から”育てる側”へ――。第50回「天理少年門出のつどい」(少年会本部主催)が3月2日から3日にかけて実施され、天理中学校の3年生103人が参加した。50回の節目を迎えた「つどい」は、すでに卒業後の進路が確定している天理中の生徒を対象に開かれるもの。少年会本部スタッフの指導のもと、少年会員から育成会員へと歩みを進めるに当たり、その心構えや指導技術を学ぶ。今回のテーマは「はばたけ! 感謝を胸に」。生徒たちは、班ごとにゲームや紙芝居、折り紙の練習などに取り組んだうえで、天理市内の幼稚園や保育所など6カ所の施設へ。歌遊びや紙芝居で子供たちを楽しませた。「つどい」を締めくくる門出式では、生徒が一人ずつ決意を発表。「人に喜びを与えられる人になりたい」「困っている人がいたら、たすけたい」など、思い思いに抱負を語った。, 【写真プレゼント応募方法 – 逸話の季】該当記事はこちら