天理時報2021年5月30日号3面
日常が当たり前ではなかったと、感謝の心が芽生えてくるのです。-修養科生がご守護を頂いたというエピソードをお聞かせください。ある多発性硬化症の女性が、感話の中で、「毎日、たくさんの人がおさづけを取り次いでくださった。私も、一人でも多くの人に取り次がせていただこうという気持ちが自然と芽生えた。大きな身上を抱える人と出会い、励まし合う中で勇気をもらった。おかげで、明るく前向きな心に変わることができた。そんな中で、肝機能の数値が正常値近くまで下がっていた」と喜びを語っていました。このように「人たすけたらわが身たすかる」姿が多く見られます。たすかりたいからたすけたいへと心が変化していく中で、ご守護を頂くのだと思います。―最後に修養科の志願を考えている人に、メッセージをお願いします。修養科では、授業で教理を学び、おてふりや鳴物の修練、ひのきしんに励みます。修養生活を通じて教えの基本が心に治まれば、感謝の気持ちから、おつとめの態度が変わり、報恩の思いから、おさづけの取り次ぎに真剣になる。修養科は、心の向きが変わる場所だと思います。また修養科は、ようぼくの心に一層の磨きをかける場所でもあります。教えを知って間もない人はもちろんですが、ようぼくや教人資格を有する人、また一度修了したという人にも、あらためて修養科を志願してほしい。コロナ禍の今だからこそ、志願できるという人もいるでしょう。一人ひとりに与えられた成人の旬があると思います。神様によっておぢばに引き寄せられた仲間と共に、陽気ぐらしの3ヵ月〟を過ごしていただきたいものです。(『みちのとも』6月号に詳報)修養科では、5年前に新たなプログラムを導入。ねりあいなどの時間が設けられている(2016年撮影)道友社合併号のお知らせ6月13日号と20日号を合併し、6月20日号として発行いたします。6月13日号はお休みとなりますので、ご了承ください。視点〝明るい心〟で通ってこそ東京商工リサーチによれば、昨年1年間に休廃業や解散に追い込まれた企業は、4万9千件と調査開始以来最多となった。事業承継がスムーズに進まず、社長の高齢化(70代が最多)が休廃業や解散に拍車をかけたと見られる。こうしたなか、『ウォールストリート・ジャーナル』が発表した「持続可能な経営企業100社」の第1位は、米国の巨大IT企業GAFAーグル、アップル、フブック、アマゾン)のいずれでもなく、日本のソニーであった。この評価は、ビジネスモデルや環境などに関する持続可能性指標に基づいているが、筆者はむしろ同社の設立理念に着目する。創設者の井深大氏による『設立趣意書』は、第一に「自由豁達ニシテ愉快ナル理想工場ノ建設」と謳っている。明るさが漂うこの趣意書が起草されたのは、いまだ敗戦の暗い空気が社会を覆っていた昭和21(1946)年のことである。それよりも早く、終戦直後「復元」に着手された中山正善・二代真柱様は、昭和24年に復元教典(現在の『天理教教典』)を刊行された。そして、「復元教典でも陽気ぐらしを強調しました」と仰せられている(『続ひとことはなし』)。「おふでさき」に「月日にわにんけんはじめかけたのわよふきゆさんがみたいゆへから」(十四号25)と教えられるように、私たちが目指すのは陽気ぐらし世界の建設である。もちろん、それは「皆んな勇ましてこそ、真の陽気という。めん楽しんで、後々の者苦しますようでは、ほんとの陽気とは言えん」(おさしづ明治30年12月11日)と諭されているように、わが身勝手な心ではなく、互いにたすけ合う中から生まれる陽気である。また、信仰していても困難な状況が現れることもある。その中を「いつまでしんぐしたとてもやうきづくめであるほどに」(みかぐらうた五下り目五ッ)と、をやの思いをたずね、心を澄ますことで、喜びと楽しみづくめの生活が実現することを示されている。今の大節を思召に沿う明るい心で通ることこそ、末代続く道のもとであろう。陽気ぐらしのヒント人生相談つらい思いをしてまで働きたくないQ昨年、新卒で就職したものの、「つらい思いをしてまで働きたくない」と感じ、1年も経たずに退職しました。実家暮らしで、自室に引きこもっている現状に焦りを感じつつも、心のどこかで安心しています。ここから、どうすればいいでしょうか。(24歳男性)Aこれまでどのように過ごしてこられたのか分かりませんが、「人生の踊り場」に立ったのかもしれませんね。踊り場は、長い階段の途中にある、小休止や方向転換ができる場所です。幼いときから周りの言葉に従い、皆に合わせて階段を上がってきて、いざ社会へ出てみたら学校とは全く違った世界に戸惑い、働くことの意味が分からなくなってしまう踊り場は、そうした人が、いったん足を止め、自らを振り返ったり、人生や生きる意味についてあらためて考えたりする所です。周囲から見れば引きこもっているだけに見えるかもしれませんが、本人の内面は何かを見いだそうともがき苦しんでいます。でもそれは、生きるうえで必要な壁や試練であり、人生の節の一つでしょう。就職したばかりのころは、まずは職場に慣れることや与えられた仕事をこなすだけで、役に立っている実感はないでしょう。「はたはたの者を楽にするから、はたらく」と教えられますが、目の前の人をすぐに楽にする仕事もあれば、陰で支える仕事もあり、好きでしていることが、やがて社会貢献につながる結果を生むこともあります。本当のあなたは、何がしたかったのか。いまは実家で甘えながらも、じっくりと思案を巡らせてもいいのではありませんか。回答者古市俊郎福之泉分教会長公認心理師身上・事情などに関する悩みをお寄せください。個人情報は厳守いたします。●〒632-8686天理郵便局私書箱30号天理時報「人生相談」係●ファクス=0743-62-0290Eメール[email protected]