天理時報2021年3月28日号1面
東日本大震災から10年被災地で「慰霊祭」執行東日本大震災から100年を迎えた。本教では地震発生直後から災害救援ひのきしん隊を派遣し、緊急救援活動を展開。被災地の教会はもとより、各地から駆けつけた教友たちも息長い救援活動を続けてきた。こうしたなか、”あの日〟から100年を迎えた1日とその前後には、本教の教友たちによる「慰霊祭」が被災地で執り行われ、犠牲者を追悼するとともに、復興への歩みをさらに進めていくことを誓った。ここでは、教区・支部、直属教会による慰霊祭の様子を紹介。併せて、平澤勇一・福島教区長(6歳・磐城平大教会長)による、震災から10年を振り返った特別寄稿を掲載する(4面に掲載)。節目に今後の支援誓う岩手教区岩手教区(加藤昌弘教区長)は1日、岩手県宮古市の三王園地で「東日本大震災慰霊祭」を執行。管内の教会長やようぼく・信者14人が参列した。これは、震災から100年の節目を迎えるに当たり、出直された人々の御霊を慰めるとともに、〝道半ばである被災地の復興に、より一層力を尽くしていくことを、あらためて誓うもの岩手教区では、震災発生から1年後の平成24年3月11日に教区主催の「慰霊祭」を執行。3年目となる26年には、「慰霊式」に加えて「災害時対応研修会」を実施した。さらに、5年の節目となった28年には「復興祈願祭」を執り行うなど、犠牲者を追悼する一方、復興への取り組みを物心両面から支えてきた。慰霊祭当日、加藤教区長の祭文奏上に続いて、参列者が玉串を奉献。その後、「よろづよ八首」を奉唱した。この後、中田俊次・前岩手教区長(838歳)があいさつ。「震災直後から、災害救援ひのきしん隊の献身的な支援と教友たちの真心に、多くの人々が支えていただいた。震災から10年の節目を迎え、〝復興はいまだ道半ばといわれる今日、教友同士の一層のたすけ合いと心のつながりを誓いたい」と話した。なお、福島・宮城・岩手一の3教区では、3月26日午後、本部神殿東礼拝場で「御礼つとめ」を勤める。これは、震災直後から復興に向けて心をかけてくださった真柱様をはじめ、多種多様な支援を続けてこられた全国の教友への感謝を一胸に、震災から10年という節目に、3教区管内の教会長がそろって本部神殿で御礼を申し上げようというもの。現在、各支部を通じて管内の教友らにも参拝を呼びかけている。(岩手・中田代表社友情報提供)岩手教区では慰霊祭を執り行い、犠牲者の追悼とともに復興への誓いを新たにした(1日、岩手県宮古市で)復興への「感謝の祈り」宮城・気仙沼支部宮城教区気仙沼支部(菅のとおる野透支部長)は9、11の両日、「感謝の祈り」と銘打った慰霊祭を執り行った。これは、親神様・教祖のお導きはもとより、これまでの復興の歩みに感謝を申し上げるとともに、世界の平和と安寧を願うというもの。9日、会場の神之倉分教会(吉田義晴会長・気仙沼市)には、地域の教会長やようぼく・信者25人が参集。復興の歩みへの感謝とともに、新型コロナウイルス感染拡大の終息を願って、座りづとめと「よろづよ八首」、十二下りのてをどりが勤められた。続く1日には、三陸復興国立公園半造園地を会場に「感謝の祈り」を催した。この公園は8年前、三陸地域の復興や被害の伝承を目的に「陸中海岸国立公園」から現在の名前へと改称。「復興」と銘打った唯一の公園で、青森、岩手、宮城の3県に跨る。会場には、支部内の教友や復興支援活動に長年従事してきたボランティアら50人が参集し、鎮魂と平和を祈った。この後、気仙沼市主催の「気仙沼市東日本大震災追悼式」の慰霊会場へ移動し、献花を行った。(宮城・吉田社友情報提供)気仙沼支部の教友ら50人は三陸復興国立公園半造園地に参集。犠牲者を追悼し平和を祈願した(11日、宮城県気仙沼市で)被災地に10年通い続け東愛大東愛大教会(西初晴会長)の少年会員を含む有志1人が、9日から11日にかけて被災地の各所を訪問し、慰霊祭を執り行った。東愛大教会では、東日本大震災の発生直後から1次にわたって被災地を訪れ、現地教友やボランティアセンターなどと連携し、炊き出しをはじめ、さまざまな救援・支援活動に取り組んできた。9、10の両日には、宮城県気仙沼市の津波伝承館、岩手県陸前高田市の〝奇跡の一本松〟が立つ高田松原津波復興祈念公園などの被災地を訪問。11日には気仙沼市の神之倉分教会で参拝した後、同市街地と気仙沼湾一帯を望む安波山など3カ所で慰霊祭を執行し、犠牲者を追悼した。この後、気仙沼支部主催の「感謝の祈り」に参列。また、気仙沼市主催の追悼慰霊祭にも参列した。続いて、気仙沼市の唐桑半島を見渡す「漁火パーク」で、地震発生時刻の午後2時46分に市内に流れるサイレンの音に合わせて1分間の黙祷を捧げた。(東愛大・家田社友情報提供)東愛大教会の有志は、気仙沼市主催の追悼慰霊祭にも参列した(同)お茶所リニューアルへ参拝者の一層の便宜図る教会本部は現在、お茶所2階南側部分にカーペットフロアや授乳室などを設置するための改修工事を行っている。これは、ようぼく・信者の〝憩いの場”として利用されてきたお茶所の設備を充実させることによって、参拝者の一層の便宜を図ることを目的とするもの。カーペットフロアには、座卓が並べられるほか、乳幼児向けのスペースが設けられる。授乳室は、カーペットフロアの一室のほか、靴を履いたままベビーカーごと入室可能な個室も設置される。さらに、2階トイレ入り口付近には、おむつ交換のための個室が新たに設けられる(図参照)。リニューアルしたお茶所のオープンは、4月上旬を予定している。火と水と風と陽気ぐらしの街並み春到来。東筋のアタミザクラを筆頭に、神苑に彩りが満ちていく。花壇の淡い花々の間からは、ハチの羽音が聞こえてくる。先日、ある教会の神殿普請の参考になればと、初めてショールームを訪れた。床板、建具から水回りまで、デザインも機能もさまざま。内覧者は互いに気を使いつつも、一様に明るい表情をしていた。よく均整の取れた展示見本の間を歩きながら、ふと考える。私たちようぼくが「世界たすけの用材」だとするならば、「陽気ぐらし世界」とは見事な一軒家だろうか。いや、それでは材料の多彩さに比べて、調和する色や形の取り合わせに制限が多いかもしれない。ならば、個性を持った家々から成る大きな街のようなものか人々が個性を寄せ合い、心を澄ましながら、たすけ合いの世を築いていく。早くに道を知ったようぼくが集う教会は、さながら、その〝モデルルーム”といったところか。春風に吹かれながら、栄えゆく〝陽気ぐらしの街並み”に思いを巡らせた。写真を希望する方は、ハガキまたはEメールで「3月28日号『火と水と風と」写真希望」と明記のうえ、住所・氏名・年齢・電話番号を書き添えて下記まで。抽選で10人に六ッ切大の額装写真をお送りします。時報へのご感想や身近な話題も併せてお聞かせください。今号の締め切りは4月10日(消印有効)。【あて先】ハガキ=〒632-8686天理郵便局私書箱30号天理時報「火と水と風と」係Eメール[email protected]おやのことば八ツやまのなかへとゆくならバあらきとうりやうつれてゆけ「みかぐらうた」十二下り目※下段「おやのこころ」参照おやのこころ豪州メルボルンに、オセアニア地域唯一の教会「メルボルン心勇教会」があります。その元一日は、ミチコ・ジョーンズという日本人布教師が〝戦争花嫁〟として渡豪した6年前まで遡ります。広島の進駐軍の関連施設で働いていたミチコ氏は、長年病んでいた脊椎カリエスをご守護いただいたお礼に、1954年4月、修養科を志願。教えに感銘を受け、揺るぎない信仰を身につけました。その後、豪軍人のジョーンズ氏と結婚。渡豪の際、ミチコ氏の所属教会の会長が、神実様を奉持して駆けつけ、神様をお祀りして布教するようにと言葉をかけました。以後、家族との惜別、文化の違い、言葉の壁、出産などを経験する一方、おつとめを勤め、おさづけを取り次ぎ、お供えを毎月欠かさず日本へ送るなど、真実の種を蒔き続けました。十数年後、天理教青年会創立50周年記念事業の一環として青年布教師が豪州へ派遣されることを知ったミチコ氏は、やっとの思いで青年布教師と出会って意気投合。ともに布教伝道に勤しみました。その結果、布教公認を取りつけて布教所を開設し、98年に教会名称の理を頂くまでに至ったのです。「八ッやまのなかへとゆくならバあらきとうりやうつれてゆけ」世界中に設立された教会の元一日には、あらきとうりようとして初めてその地に分け入った数多くの布教師の存在があり、尽くされた真実によって今日の姿をお見せいただいているのです。そんな先人たちに続く、次世代のあらきとうりょうの育成が急がれます。(あ)書評おやさまの情景道友社編新刊好評発売中!https://doyusha.net定価=990円[本体900円]A5判並製オールカラー/80ページ目にも心にも優しい絵本西薗和泉天理中学校美術教諭天理時報特別号「人間いきいき「通信」の表紙絵を描かせてもらって、2年目になります。その「人間いきいき通信』に、2010年から教祖の逸話に絵を添えた連載が不定期に掲載されています。画期的なことは、文章だけではなく、それぞれマンガのように親しみのある絵が中心になっていることです。本書は、その中から抜粋したものが収められています。この全編を彩る味わいのある絵を担当しているのが、森本誠氏。道友社編集出版課所属のデザイナであり、イラストレーターであり、画家です。これまでずっと、親しく道友社での私の仕事をサポートしてくださっています。作風は変幻自在。道友社の多くの刊行物の装丁、イラストやカットを、ほぼ一手に引き受けています。本の片隅に小さな文字で森本誠の名前をいくつも発見するはずです。もちろん、私の画文集『木かげと陽だまり」の装丁も。そんな森本氏が描いた絵なので、ページをめくると、とても温かみのある雰囲気に浸ることができます。わが家で家族4人がおつとめにそろうとき、『稿本天理教教祖伝逸話篇』を拝読することを始めてからずいぶん経ちます。順番に回し読みをするのです。私自身が声に出して読んだり、家族が音読するのを聴いたりすると、なぜか心にすっと教えが治まるような気がします。現在のコロナ禍のさなかは、当たり前に思っていたことが当たり前ではないことに気づかされる毎日です。このような世界規模の困難に直面するのは、戦争を体験していない私が60年間生きてきて初めてのこと。こんなときこそ人々は、教祖のひながたに学ぶことが多いのではないでしょうか。日々の生活の中で、『逸話篇」はいろいろな指針を示してくれます。喉元過ぎれば、すぐ反省したことも忘れてしまうので、このようなお手ごろサイズの絵本があれば、好きなページを開いて何度も読み直すことができます。目にも心にも優しい本です。社告天理時報読者モニター第15期募集第14期読者モニターの任期が3月末で終了するのに伴い、新たに第15期モニターを募集いたします。モニター向け企画へのご協力はもとより、4月から紙面が刷新されるこの機会に、“新しい天理時報〟を一緒に作ってみませんか。【内容】編集部からの求めに応じて、Eメールで回答をお寄せいただきます。今期は信仰生活を送る中で浮かんでくる、ふとした疑問や悩みに対して、ご意見や参考になるエピソードをお伺いします。また、紙面についての感想なども併せてお寄せいただき、随時、匿名にて公開させていただきます。【対象と人数】20歳以上のようぼく男女(100人)※応募多数の場合は、選考させていただきます。【委嘱期間】2021年4月~22年3月【応募方法】Eメールで受け付けます。件名に「第15期読者モニ「ター希望」、本文に住所、氏名(ふりがな)、年齢(生年月日も)、性別、電話番号(携帯も)、Eメールアドレス、職業、所属教会、教会での立場、最終学歴関心のある分野のほか、時報に対するご意見やご希望などを明記のうえ、下記まで。Eメール[email protected]※採用の有無にかかわらず、個人情報については編集部で厳重に管理いたします。●締切=3月31日(水)必着●委嘱後の通信手段は、Eメールが原則となります。※読者モニターの選考結果については4月中旬以降、編集部からご本人へ通知いたします。また、各アンケートで回答が掲載された方には、些少の御礼を差し上げます。道友社次号から『天理時報』が新しくなります既報の通り、次号(4月4日号)から『天理時報」の紙面を刷新します。これに伴い、従来のブランケット判(普通新聞紙型)は今号が最後になります。タブロイド判となる新『天理時報』では、より親しみやすい紙面内容を目指します。変わらぬご愛読をなにとぞ何卒よろしくお願い申し上げます。