天理時報2021年3月7日号5面
自分を愛でる幸せな育児へ障害児向け肌着を開発病気や障害のある子供は、身体の不自由さから、市販の子供服では着脱しづらいことがある。そんな毎日の小さなストレス”をなんとかしたい――。自らも障害のある子を抱える原村綾さん(4歳・福治分教会教人・長崎県大村市)は、子供服の新ブランド「medelme」を立ち上げ、大きな子供でも着脱しやすい肌着を開発・販売している。長崎の原村綾さん長男・奨くん(5歳)は、生後4日で指定難病「大田原症候群(重度のてんかん)」と診断。生後2カ月で受けた脳の手術の後遺症で、右半身まひの寝たきり状態に。てんかん発作は多いときで1時間に4回あり、24時間態勢の介護が必要となった。3年前、治療に専念するため、家族と離れ、長崎県に親子二人で移住。以来、原村さんは一人で介護に当たっている。「2歳までの育児の大変さは、普通の子と同じだと思っていた」と話す。ところが、ある日、同じ年ごろの子供が自分で服を着替えられることを知った。「普通の子は成長すれば、できることが増えていく。私の育児は、ずっと大変な状態が続くのか」と感じ、終わりの見えない介護生活に絶望しそうになったという。そのときふと、苦しみの原因になっている介護内容に目を向けた。寝たきりで片腕にまひがあるため、頭から被せる市販のタイプの服は着脱しづらく、毎日の着替えで生じるストレスは小さくなかった。一方、上下が一体となっている、着替えさせやすいロンパースタイプの服は乳幼児用しかなく、介護服は大人用しかなかった。原村さんは「毎日の着替えの負担を軽減できないだろうか」「介護用の簡素なデザインでなく、育児が楽しくなるような可愛いデザインの服を作りたい」と一念発起。2018年、奨くんが2歳半のとき、ストレスフリーな子供服ブランドの事業計画を立ち上げた。〝軽やかな風〟届けたい製造メーカーなどに話を持ち込むも、「需要がない」と反応は厳しかった。200社以上に断られるなか、佐賀県内の企業の賛同を得て、10年9月、ノースリープと半袖の2種類のロンパースを発売した。ブランド名は「medelme」。「愛でる」と「me」を掛け合わせ、「介護者が自分自身を大切にしてほしい」という思いを込めた。ロゴのモチーフにしたパイナップルにも思い入れがある。親里の高校で学ぶなか、同級生の両親が住むハワイ伝道庁を訪れた際、ハワイの軽やかな空気〟が気に入り、現地のパイナップルが好きになった。花言葉が「あなたは完全です」と知り、「障害があることは、何かが欠けている”ということではない」とのメッセージを込めた。購入者からは「着替えが楽になった」「入院中、点滴をしていても簡単に着替えができる」と好評。長袖の要望もあり、クラウドファンディングでさらに資金を調達し、同年10月発売。現在は食事介助用のスタイを開発している。昨年12月、奨くんは周囲の人の協力を得ながら、生まれて3度目のおぢば帰りを果たした。原村さんは「今日まで無事にお連れ通りいただいたことにお礼を申し上げた。障害児を育てる中には大変なことも多く、心を倒しそうになることがある。まずは介護者である親が、なるべくストレスフリーに過ごせることが、子供のためになる。これからも育児の世界に、明るく軽やかな風を吹き込んでいきたい」と、笑顔で話した。なお、この取り組みは地元のニュース番組でも取り上げられた。詳しい製品情報は公式ホームページへ。http://medelme.com/重度のてんかんと向き合いながら生活する、原村さんと奨くん袖と前身ごろがマジックテープで簡単に開くようになっている天理スポーツ一手一つにまず1勝天理高野球部既報の通り、天理高校野球部は3月1日に開幕する第98回「選抜高校野球大会」への出場を決めた。センバツ大会まで残り1カ月を切るなか、現在、紅白戦などをこなしている(写真)昨秋、県大会を制し、近畿大会へ。準々決勝まで勝ち進むも、大阪桐蔭高校戦では、失点に直結するミスが重なり、41で敗れた。その後、冬の間は走り込みやウエートトレーニングで体づくりに励むとともに、素振りや姿勢を意識した捕球などの基礎練習に注力した。2月中旬、シートノックやフリーバッティングなどの実戦を想定した練習へと移行するなか、中村良二監督(3歳)は、「甲子園で戦うためにはチームのまとまり〟が不可欠」と感じた。そこで練習後の全体ミーティングをなくし、選手に練習を含めたプレー中にコミュニケーションを取り合うことを意識させた。しばらくすると、選手同士の練習中の声かけが増え、全体に声をかける際は一度、球場全体を静めてから話すなどの工夫が見られるようになった。中村監督は、こうした選手たちの変化に期待を寄せる。「一つのプレーをみんなが見て積極的に声をかけ合う〝一手一つの野球〟ができれば、チームはさらに強くなる」チームの要は、近畿大会の初戦で13奪三振の活躍を見せた、プロ注目の右腕・達孝太投手(2年)小学時代は捕手だったが、中学生から投手へ転向。天理高では、1年夏からマウンドに立つ。身長168秒の長身から投げおろす角度のあるストレートに加え、中村監督から「バッターが有利なカウントで変化球が投げられる高校生投手はあまりいない」とお墨付きをもらったマウンド度胸と制球力で、相手打線を抑えていく。一方でスタミナ不足を感じた達投手。冬の間、日々の練習に加えて自主的にウエートトレーニングに励み、〝下半身で投げる力”を強化した。さらに、ストレートの球質を高めるため、回転数を意識した投球練習も続けている。達投手は「調子はまずまず。今後さらにストレートの球質を高め、春には500㌔台の球速に達したい」と意気込む。今年のチームスローガンは「越」。昨年の先輩たちを越えるチームになり、全国制覇を目指すとの思いが込められている。内山陽斗主将(同)は「チーム力を高めるために、まずは自ら視野を広くし、積極的に声をかけていく。個々の能力が高くない分、みんなで一手一つになり、甲子園の舞台で、まずは1勝を掴み取りたい」と話した。なお、天理高の初戦は20日、宮崎商業高校と対戦する。地域包括ケア推進に「功労賞」「憩の家」の河合のり子さん「憩の家」で副看護部長兼患者総合支援センター統括師長を務める河合のり子さん(38歳・教会本部ようぼく・奈良県桜井市)は先ごろ、奈良県の地域包括ケアシステムの基盤構築に貢献した長年の功績が評価され、第4回「医療功労賞」(主催=読売新聞社、後援=厚生労働省ほか)を受賞した。この賞は、地域医療への貢献者を顕彰することを目的に、1972年に創設されたもの。地域包括ケアシステムとは、医療や介護が必要な状態になっても、可能な限り住み慣れた地域や自宅で自立した生活ができるよう支援する仕組み。厚労省は、団塊世代が75歳以上となる2025年を目途に同システムの構築を進めており、在宅医療・介護へのニーズが高まっている。看護と福祉をつなぐ島根県で生まれた河合さん。幼少期に父親が「B型肝炎」を患い、生活保護などの社会保障に頼らざるを得ない時期があった。そのころ、近所の教友からにをいが掛かり、一家で信仰の道へ。やがて「父のように病気に苦しむ患者、また生活に困る家族を支援したい」と思うようになり、看護師を志した。地元の中学を卒業後、天理高校第2部で学びながら天理准看護婦養成所(当時)で資格を取得。准看護婦として「憩の家」で2年間勤務した後、天理看護学院(当時)へ進み、1984年に正看護婦として勤め始めた。看護師としてさまざまな患者と関わるなか、在宅での食事・入浴といった生活支援に関心を持った。身に付けた技術を訪問看護で生かしたいと考え、総合内科」で経験を頼んだ後、年宅世話どりセンター」へ。約30人の訪問看護を担当し、30人以上を在宅で看取ってきた。そんななか、患者の家族から「いい形で人生を閉じることができた」と言われたとき、やりがいを感じるという。一方で、退院患者の実生活を直視し、自分たちの力だけでは足りないと痛感。医師と地域の介護サービス関係者らの意見を調整する「退院調整看護師」の重要性を訴え、その役割を担ってきた。さらに2015年、市役所と市内の医療機関・福祉施設に勤務する看護師らが情報交換するための会議体を発足。同時に、院内に退院調整を学ぶ教育課程を立ち上げた結果、これまでに50人の「退院調整エキスパートナース」が輩出した。こうした長年の活動が評価され、県内から2人が選出された第4回「医療功労賞」の受賞者となった。>現在は高齢者だけでなく、難病や障害のある若年者の支援も視野に入れ、新たに社会福祉学を学んでいる。河合さんは「今回の受賞は、〝病む人の陽気ぐらし”を追い求める当院の成果が評価されたのだと思う。これからも、父の身上をきっかけに信仰へ導いていただいたことに感謝し、医療ようぼくとして恩返しをしていきたい。さらに、看護に社会福祉という概念を取り入れ、時代に必要なサポートを考えたい」と話す。「患者や家族が幸せに過ごせる環境を整えたい」と話す河合さん朝倉大教会長夫人内田澄子さん70歳。2月15日出直された。婦人会本部委員、少年会本部委員、婦人会朝倉支部長、教区婦人会主任を務めた。福岡教区。片岡弘久さん(かたおかひろひさ=80歳・中河大・泉崎分教会長)1月11日出直された。兵庫教区。梅原文子さん(うめはら・ふみこ=8歳・山陰大・久田美山分教会長)2月7日出直された。京都教区。大竹幸子さん(おおたけ・ゆきこ=9歳・水口大形原分教会4代会長夫人)2月9日出直された。会長代務者を務めた。愛知教区。北川勇さん(8歳・笠岡大・稲倉分教会前会長)2月9日出直された。教区主事、教区布教部長、西部支部長を務めた。岡山教区。石井理雄さん(いしい・ただお=58歳・高安大・隅田分教会長)2月9日出直された。和歌山教区。渡邊教人さん(わたなべ・のりひと=66歳・小牧大京善分教会長)2月9日出直された。教区合唱団「こうるはぴい」団長、北支部青年会副委員長、同支部学生担当委員会委員を務めた。京都教区。川守田祐治さん(かわもりた・ゆうじ=18歳・小南部大・高渕分教会前会長)2月10日出直された。大教会役員、少年会小南部団団長、大教会布教部長、三八支部少年会育成委員長、学校法人高渕学園理事長、道友社直属社友を務めた。青森教区。佐佐木正司さん(ささきしょうじ=28歳・小南部大・増毛分教会長)2月11日出直された。天龍支部少年会育成委員長を務めた。北海道教区。藤井昭雄さん(77歳・中河大・曙川分教会長)2月11日出直された。大教会准役員、中河内支部3組組長を務めた。大阪教区。島正教さん(しま・まさのり=9歳・櫻井大・下市分教会前会長)2月13日出直された。本部詰員、大教会役員、西吉野支部長、「憩の家」事情部講師を務めた。奈良教区。中村千津江さん(8歳・本愛大・本誠愛分教会前会長)2月13日出直された。愛知教区。岸本利一さん(きしもと・としかず=88歳・芦津大・小松ヶ原分教会前会長)2月13日出直された。大阪教区。鈴木眞一さん(2歳・甲賀大・位京分教会前会長)2月14日出直された。下伊那南支部長、地方委員を務めた。長野教区。田口和彦さん(15歳・川之江大・讃州分教会長)2月14日出直された。香川教区。松尾正道さん(70歳・雨龍大・十富分教会長)2月14日出直された。大教会准役員、民生・児童委員を務めた。北海道教区。北山義彦さん(5歳・大江大・大分教会長)2月14日出直された。大阪教区。上村善和さん(かみむら・よしかず=77歳・高知大・美良布分教会長)2月15日出直された。地方委員を務めた。高知教区。