天理時報2021年1月24日号4面
「ありがとう」天理ラガーマン祝優勝関係者のコメント大学選手権で初優勝を成し遂げた天理大学ラグビー部。ここでは、関係者からのメッセージを紹介する。元気と勇気を与えた快挙中山大亮真柱継承者・青年会長私にとって最も印象的なプレーは、準決勝の明治戦、前半36分のモアラ選手のトライです。スクラムで押し込み、相手のペナルティーを誘って、藤原選手がすぐに攻めようとするのですが、ポイントが違い、やり直し。この時点で明治の選手は次の準備に入り、全く前を見ておらず、その隙をついて、モアラ選手が突っ込んでトライするという場面です。このトライのように、どんな場面でも前へ攻め続ける選手たちの姿に感激しました。私は今回の天理大学の戦いぶりを見て、「夢を持ち、信じ抜くこと」「自分で考え、行動すること」「失敗を恐れず、挑戦すること」の大切さを学びました。この快挙は、新型コロナウィルスに苦しむすべての人々に元気と勇気を与えた、とても意味のある優勝だと思います。これからも天理ラグビーのさらなる発展に力を注いでいきたいです。「恩返し」の心と努力の結晶深谷善太郎学校法人天理大学理事長小松節夫監督が長年、手塩にかけて育ててきた学生たちが、ついに夢を実現しました。昨年、ラグビー部はコロナ禍の中でクラスターを発生し、大勢の方に迷惑と心配を掛け、また、大勢の方から支援や励ましを頂きました。このふしを通して、学生たちは一段と大きく成長しました。「一手一つ」の部訓に加え、「恩返し」を合言葉に、「日本一になって、お世話になった人たちに喜んでも「らいたい」という一心で頑張りました。一昨年の決勝、昨年の準決勝での敗戦、思いもよらぬコロナ禍、そして今日の栄冠。まるでドラマのような劇的な優勝ですが、それは彼らの恩返しの心と努力の結晶であり、それが天に届いた賜だと思います。連覇を目指し胸を張って永尾教昭天理大学長昨夏の天理大学ラグビー部内での集団感染の際、さまざまな応援の声が大学に寄せられました。そんななか、松岡大和主将からメールが届き、同部が多くの人々から愛されていることを実感したことや、日本一になって恩返しをしたいとの思いを伝えてくれました。大会では、選手たちは胸を張ってフィールドを駆け抜け、どの試合でも大差をつけるという大活躍を見せてくれました。大節を乗り越えての優勝は、まさに〝ふしから芽が出る”姿であり、コロナ禍に不安や悩みを抱える人々にも多大な勇気と感動を与えたことと思います。今後も、学業や普段の生活から優勝チームとしてふさわしい姿勢で臨み、連覇を目指して、胸を張って突き進んでいってほしいと思います。一手一つに勝ち取った栄冠東井和則天理大ラグビー部OB会長天理大学ラグビー部は創部960年を数えます。現在の部員は1人で、各学年で40人余りいますが、かつては全部員で30人に満たない時期が半世紀近く続きました。そんな少数精鋭の時代でも、関西大学Aリーグで3連覇を果たしています。歴史ある部ですが、大学選手権決勝へ進んだ過去2回は、いずれも敗退し、選手や大勢のOBが悔し涙を流しました。今回、選手や監督がその悔しさを胸に、チームスロガンである「一手一つ」のもと、弛まぬ努力で初優勝を勝ち取りました。チームや大学、市民の方々、全国の天理ラグビーファン、OB会などの思いが結集して成し遂げられた栄冠だと思います。本当におめでとう。関西勢として大きな一歩萩本光威関西ラグビー協会会長天理大学ラグビー部関係者、また多くの天理ラグビファンの方々に、心よりお祝いを申し上げます。大会を通し、鍛え上げた個の力強さを感じる素晴らしい試合の連続でした。選手個々の探究心、努力はもちろんのこと、小松監督をはじめとするコーチ陣の皆様の指導力の賜でもあり、まさにチームが一丸となった勝利だと思います。今回の優勝は、天理大学ラグビー部にとって念願の初優勝であると同時に、関西勢として1985年以来、36年ぶりの優勝となりました。この大きな一歩を無駄にせず、他大学も共に高め合う関西大学リーグの発展に向け、関西ラグビー協会としても全力で取り組んでまいります。来シーズンは各校からのマークが強くなりますが、さらなる飛躍の年となることを信じております。根を張ってこそ大きな芽が並河健天理市長先行きの見えないコロナ禍の中で、練習再開のところから、一からチームをつくっていき、初優勝された天理大学ラグビー部の皆様は、天理市民のみならず、全国の方々に限りない勇気を与えてくださいました。大きなふしの中も、選手たちと指導陣の方々が一緒になってひたむきに努力し、しっかりと根を張ってきたからこそ、こうして「ふしから芽が出る」姿をお見せいただけたのではないでしょうか。また、これまでの長い天理ラグビーの歴史に関わってこられた多くの方々が、力強く根を育んでこられたからこそ、こうして大きな芽が出たのだと、あらためて感じました。悲願の初優勝、本当におめでとうございます。天理大ラグビー部1世紀の歩み西暦(年度)1925天理大学ラグビー部は、前身となる天理外国語学校の開校の年に、中山正善・二代真柱様の働きかけにより創部。同部には純黒の、旧制天理中学校(現・天理高校)には純白のジャージーが寄贈された中山正善・二代真柱様(写真中央)と記念写真に納まる、設立当時の天理外国語学校、旧制天理中学校のラグビー部1929全国高専大会に初出場。強豪として、その名を全国にとどろかせる1962関西大学リーグ発足。天理大はBリーグに所属1963Aリーグ昇格1966関西2位として、全国大会(第2回全国大学選手権)に初出場するも、1回戦で日本大学に敗退1970常勝軍団・同志社大学を倒し、全勝で関西リーグ初優勝1973-75関西リーグ3連覇を達成1984専修大学戦で全国大会初勝利。4強まで進むも、慶應義塾大学に敗退1991関西Aリーグ8位でBリーグ降格。翌年、Cリーグ降格1993低迷するラグビー部の再建を託された小松節夫・現監督がコーチに。Bリーグ昇格1995小松コーチが監督就任20016度目の入れ替え戦に勝利し、Aリーグ復帰を決める200521大会ぶりに全国大会へ出場するも、1回戦で大東文化大学に敗退201035年ぶり5度目の関西リーグ優勝。全国では、1回戦で大東文化大学に1010と大勝するも、東海大学に敗れて2回戦止まり2011関西リーグ2連覇達成。初めて全国の決勝に臨んだが、3連覇を狙う帝京大学に敗れて準優勝2012関西リーグ3連覇。新ラグビー寮へ移り、全寮制となる20164年ぶりの関西リーグ優勝20183度目の関西リーグ3連覇。全国では9連覇中の帝京大を破る快挙で、7年ぶり2度目の決勝進出。しかし、明治大学に1トライ差で敗れる2019創部初の関西リーグ4連覇達成。全国では早稲田大学に敗れてベスト420208月に寮内で新型コロナウイルスの集団感染が発生。活動休止を余儀なくされるも、多方面からの支援を受けて復活し、初の関西リーグ5連覇を達成する。全国大会では明治大、早稲田大を下し、悲願の大学日本一をつかんだ関西・全国での戦績関西順位B首位|C首位全国大学選手権関西リーグ時報俳壇ふじもとよしこ選あの三ヶ月あの友想ふ去年今年堺市加藤恵秋望郷の想い募らす初御空横浜市中尾砂江新年や牛歩の道を心得む川崎市木倉井鷹子ありがとうの賀状を胸にありがとう豊川市菊地美智代天よりの小雪の甘露朝づとめ天理市北をさむ大旦人より牛の多き町札幌市田森つとむかりものの理座右の銘の筆始横浜市番家達也孫たちの干支を調べる初暦江別市杉山忠和めでたさに張子のベコや初硯橋本市北村薫初日さすぢばを仰ぎて遥拝す岐阜県安江智津子冬木立中に欅の大樹かな天理市山田実冬木の芽愚直なまでに空仰ぐ和歌山市西澤喜久治天ぷらの匂い豊に氷魚かな近江八幡市福井由隆子の帰りかなはず夫と屠蘇祝ふ観音寺市川上隆子初日記心のおもいペンをとる水戸市富田直子日の匂い湯舟に広げ干菜かな和歌山市荒井佳世子星冴ゆるはやぶさ2の快挙かな名古屋市伊園三郎寒雀姿を見せず針葉樹旭川市藤崎実真っ直ぐな犬の足跡雪野原二戸市高屋敷節子初浅間を挟みはらから平穏と高崎市正田久美代選りに選り神饌物の大根引く岡山市小橋繁柏手を打つも悴み息かける宇治市原智夫賀状書く牛の一句を添へもして東京都吉田柳哲一年の思い出つむぎ大晦日小樽市佐藤和子裸木や真青なる空三千歩飯田市本島美紀自粛してやっこらここに年迎ふ名張市霧道三明初夢の我が描きし鯛泳ぎけり福山市村上博日差しにも溶けず降る雪北の華旭川市筒井直子冬の風文を繰る手のはしゃぎ様天理市梶谷政徳寒鴉風の漂う津山城津山市工藤圭志今週の選者詠大寒の星のさざめき地の静寂【評】加藤さん「去年今年」とは、元旦の午前零時を境に去年から今年に移り替わることです。修養科で友と共に教理を勉強し、お道への志を誓った思い出など、年の改まりに感慨深い作者です。中尾さん―-「初御」空とは、次第に明けていく元旦の空に、いかにも清新な気が満ちることです。遠地に暮らす人たちは、いくつになっても故郷を懐かしく思い、作者も両親やはらから(兄弟姉妹)の幸を願っているのです。木倉井さん今年の干支は「丑」牛歩とは、牛のあゆみのようにのろいという意味です。一歩また一歩と、何事をするにも慎重に決断せねばならないと自分に言い聞かせているのです。菊地さん元日に届けられる年賀状の束は独特の喜びを感じさせます。その中の一枚に、「ありがとう」の言葉が記されていたのです。心温まるフレーズですね。それを見た作者は、感動の「ありがとう」が胸に沁みたのですね。北さん小雪の舞う朝づとめに参拝した折、かんろだいの上に雪が舞い降りるのを目にした作者。あたかも甘露のようだと感激したのです。次回は、1月27日までの到着分から選句しま。す投稿は無地のハガキに俳句3句、または短歌3首まで。お名前(ふりがな)、電話番号を記載のうえ、楷書でボールペンで書いてください。〒632-8686天理郵便局私書箱30号「時報俳壇」または「時報歌壇」係Eメールは[email protected]※「時報歌壇」は2月7日号に掲載します。