天理時報2020年12月13日号4面
天理スポーツ創部初関西リーグ5連覇達成天理大学ラグビー部は11月28日、京都市の宝が池球技場で「ムロオ関西大学ラグビーAリーグ」の優勝決定戦に臨み、同志社大学を相手に5-2と圧倒。創部初のリーグ5連覇(通算2回目の優勝)を達成し、1月21日からの第5回「全国大学ラグビーフットボール選「手権大会」への出場を決(写真)既報の通り、同部は初戦の摂南大学戦を40、続く近畿大学戦を500-0と、鉄壁のディフェンスで完封勝利。第3節、関西学院大学戦では前半、14-1とリードを許したものの、後半は戦い方を修正して実力を発揮、48-177で勝利した。全勝で迎えた優勝決定戦の相手は、同じく全勝の伝統校・同志社大となった。前半10分、マナセ・ハビリ選手(1年)が先制トライを挙げると、その後もFWを軸に相手に圧力をかけ、前半だけで4トライ。守備面では、自陣深くまで攻め込まれる場面があったものの、同志社大自慢のBK陣を封じる粘り強いディフェンスを見せ、26-0で折り返す。後半も主導権を握った天理大は猛攻を続け、リードを保ったままノーサイド。結果、5-2の快勝で創部初の関西リーグ5連覇を達成するとともに、関西1位として大学選手権への出場を決め。なお、同リーグの5連覇は、1984年までの同志社大の9連覇以来となる。小松節夫監督(5歳)は「リーグ戦が開催されたことも、その中で優勝できたことも、多くの方々の応援のおかげだと思っている。全国では、関西の優勝チームとして恥ずかしくない試合をして、日本一を目指したい」と語った。松岡大和主将(4年)は「アタック、ディフェンスともに自分たちから体を当てていこうと、メンバーと意識を共有して試合に臨んだ。チームとして課題もたくさんあるが、選手権までの期間にしっかりと準備し、日本一という結果で、支えてくださった方たちへ恩返しをしたい」と話した。第5回「全国大学ラグビーフットボール選手権「大会」の天理大の初戦は12月1日、東大阪市の花園ラグビー場で行われる準々決勝で、流通経済大学と筑波大学の勝者と対戦する。(9日記)3年ぶり5回目近畿大会制覇天理高軟式野球部天理高校軟式野球部は11月15日、奈良県橿原市の佐藤薬品スタジアムで行われた「秋季近畿地区高校軟式野球大会」の決勝東山高校(京都1位)と対戦し、3-2で勝利した。9月に行われた県予選決勝では、昨年敗れた奈良学園高校に1-0で勝ち、近畿大会への進出を決めた。近畿大会では、初戦の関西大学第一高校(大阪2位)を4-0、準決勝の比叡山高校(滋賀1位)を5-4で下し、決勝へ。決勝では、一回裏に3点を先取すると、その後はピンチを抑えて逆転を許さず、3-2で勝利。3年ぶり5回目の秋季大会優勝に輝いた。近畿決勝も一歩及ばず天理高ラグビー部天理高校ラグビー部は1月23日、東大阪市の花園ラグビー場で行われた第10回「全国高校ラグビフットボール大会」の近畿ブロック大会決勝戦で報徳学園高校(兵庫)と対戦。互いに一歩も譲らぬ展開のなか、7-15で敗れ、全国大会進出はならなかった。“食を育む”家族の物語14小谷あゆみフリーアナウンサー、農業ジャーナリスト「食育菜園」で家族が変わる「食育菜園」という言葉をご存じでしょうか。小・中学校の子供たちが、野菜づくりを通して心と体を育み、食や命、環境への理解を深める授業のことです。1994年、地産地消(ファーム・トゥー・テーブル)運動を広めたカリフォルニアのレストランオーナー、アリス・ウォータス氏によって全米へ広がりました。ウォータース氏は、カリフォルニア州バークレー市にある荒廃した中学校で、食育菜園(エディブル・スクールヤード)活動を始めました。すると、教師や生徒だけでなく、地域の大人たちも一致団結し、校内の風紀はもちろん町全体も活性化しました。この食育菜園を日本で進めているのが、一般社団法人エディブル・スクールヤード・ジャパン代表の堀口博子さん。2014年から、多摩市立愛和小学校の全学年で菜園授業を続けています。先日、3年生による枝豆収穫授業にお邪魔しました。子供たちは校庭の一角にある菜園で、枝豆の根元を丁寧に掘り返し、根の張り具合や根粒菌、サヤに生える産毛まで観察し、思い思いの発見をグループごとに発表します。食育菜園の特徴は、外部講師だけでなく、5教科の担任と連携して授業を進めることです。植物の成長や様子を国語で表現し、数を数え、生命のメカニズムを考える。あらゆる教科を自然を通して学べる楽しさがあります。ただ、子供たちは、この新しい授業形式を初めから受け入れたわけではありません。「なぜ授業中に草むしりをしなければいけないのか」「土が汚い」などと言って、嫌がる子もいたそうです。しかし、水をやり、花を観察し、膨らんでいく枝豆の世話をするうちに、子供たちの目の輝きは変わっていきました。また、地域の生産者を訪ねる授業では、野菜に値段を付けて袋詰めする様子を見た後、野菜が売れるたびに歓声が上がったそうです。コロナの影響で、食や農への関心が高まっています。国内農業や食べ物の大切さを学ぶには、またとないチャンスです。ゲスト講師による課外授業や社会科見学はこれまでにもありましたが、子供たちが日々、命の成長と生産する喜びを知る場として、食育菜園は最も身近で取り組みやすい方法ではないでしょうか。食育菜園がもたらす変化は、学校内にとどまりません。子供が収穫した野菜を家に持ち帰ることで、共働きであまり料理をしなかったお母さんが、料理にこだわるようになったり、お父さんがボランティアで菜園や花壇の整備に励んだりするなど、家庭にも変化が現れたそうです。食育というのは本来、机の上で教え込むものではないでしょう。食べるという行為、食べ物との付き合いは、誰しも生まれたときから始まっているのです。食育の本質は、自然や命に敬意を払い、生産者や料理を作ってくれる人に感謝し、「いただきます」と手を合わせる姿勢、すなわち、他者を大切に思う気持ちを育むことではないでしょうか。12月号(毎月1日発売)定価260円(税込)陽気心に刻まれたあの日おたすけ人と胸を張って言えるまで・・・・・・飯降信(教会本部准員)玄関で生まれた長女を抱き留めた夜……向所千夏(仙峰分教会長)「鏡屋敷」でのさとし・・・・・・川島一郎(勢津分教会長)振り向けば結構な布教道中震災と結婚の記憶人の心というものは(その一)―女心と秋の空芦田京子(高芝分教会前会長)母の修養科後開いた「扉」散りぎわ清し出久根達郎(直木賞作家)お求めは、養徳社または道友社各店へ。定期購読の申し込みは養徳社までTEL0120-920-398養徳社読者のひろば高校生に留学経験を伝えて浅野真緒(21歳・天理市)天理大学で英米語を専攻している私は、昨年8月から半年間、憧れの米国ニューヨークへ留学しました。当地へ行きたいと思ったのは天理高校生のとき、英語重視型のクラスを選択したことがきっかけです。同型の2、3年生のクラスでは毎年、天理大の留学生を招いて交流会を開いています。高校生が〝生の英語〟にふれながら、海外の文化について話を聞くのです。当時の私も「早く英語を話せるようになりたい」と刺激を受けました。しかし今年は、新型コロナウイルスの影響で交流会が中止に。そんななか、天理高の先生から「なんとか代わりの行事を開きたい。英語を学ぶ楽しさや、留学中に経験したことなどを話してもらえないか」と打診を受けました。留学で学んだ経験が少しでも後輩のためになれば、それがお世話になった先生方への恩返しにもなると思い、引き受けることにしました。当日は、同じ専攻の仲間二人と共に母校へ。二人は大学の学生生活について、私は留学先の学校や街の様子、日本の〝普通〟が海外では通用しないと実感したことなどについて話しました。後輩たちも積極的に話を聞いてくれました。後日、先生からは「『留学の話が参考になった』『もっと前に話を聞いておきたかった』という感想や、なかには『天理大学へ進学したい』と話す生徒もいて、大成功だった」と聞かされました。予想以上の反響に驚きましたが、少しでも母校の先生や後輩の力になれて、うれしく思います。留学先での経験が社会へ出てからも生かせるよう、将来について、しっかり考えていきたいと思います。文芸連載小説ふたり星の降る夜は作/片山恭一画/リン第14話目指せスーパーリッチつぎの日、校庭の松の木の下でカンとツツは一つのリンゴを分け合って食べた。「おとうさんが持たせてくれたんだ。国語の時間に食べなさいって」ツツはひと口齧ったリンゴをカンに差し出した。「冷蔵庫に時間割がマグネットでとめてあるの。それを見て今日は国語があるのを知ったんだね。授業を抜け出して、ただぼうっとしているのはもったいないかリンゴを食べなさいって。それって、おかしくない?」カンはひと口齧ったリンゴをツツに返した。「おとうさんが言うには、この国は信じられないくらい平和なんだって」。ツツは空を見上げて言った。「鼻のことで同じ国の人と人が争ったりしないし、授業を抜け出して隠れていても敵に狙われたりしない。それはとても幸せなことなんだから、その幸せをリンゴとともに味わいなさいって」フウちゃんの父親は小学校の先生だった。あるとき教室で、人間はみんな平等だと言ったら、同じグループの人たちから命を狙われるようになった。家族全員で国を抜け出し、最初はフランスに行っ。たそれからアメリカに渡った。ロサンゼルスという街で太鼓を叩いているときにサユリさんと知り合った。「アメリカには信じられないくらいのお金持ちがいるんだって」。ツツはリンゴを齧りながら言った。「おとうさんはスーパーリッチって呼んでいるけどね。そういう人たちはアフリカの子どもを助けたり、貧しい若者の教育のためにお金を出したりするの。動物の保護や地球温暖化の問題に熱心な人も多いらしいんだ。だったら、みんながスーパーリッチになればいいと思わない?」犬はすでにスーパーリッチである。まずすぐれた嗅覚がある。だから警察の捜査に協力したり、空港でスーツケースの隅に隠された麻薬を見つけたりできる。つぎに味覚だ。わたしたちがうまそうに水を飲むのは、たぐいまれなほど味覚が発達しているからである。さらに鋭い聴覚は、人間には聞き取れない高い音までとらえることができる。つまり、わたしたちが生きている世界は、人間の世界よりもはるかに広くて深い。犬がスーパーリッチであるゆえんだが、人間もわたしたちにならって嗅覚や味覚や聴覚を磨いてはどうだろう。「アフリカで争いが絶えないのは、みんな貧乏だからだと思うの。長いあいだ植民地だったり、暑くて乾いた土地が多かったり、ツェツェバエがたくさんいたりするから。どうすればいいか、昼も夜もずっと考えたんだ」たんにツツがお喋りなのか、それともカンには人のお喋りを引き出す才能があるのだろうか。「あるとき、ふと思いついた、お金がなくてもスーパリッチになる方法を発明すればいいって」。ツツは半分ほどになったリンゴをカンに手渡した。「おとうさんは太鼓を叩くことで、おかあさんはピアノを弾くことで、きっと自分をスーパーリッチにしているんだと思う。わたしもいつか自分をスーパーリッチにする方法を見つけるつもり」なるほど。彼女の生き方は犬に近いかもしれない。時報俳壇ふじもとよしこ選生涯を愚直通して木の葉髪横浜市番家達也地場の土踏まぬままなり蔦紅葉滝川市家納千世子庭の木木ひそやかに抱く冬芽かな明石市石田史枝猛々し声を落として冬の鳴和歌山市荒井佳世子子の分も十本増やし大根干す札幌市田森つとむ天までもつづく松原浮寝鳥天理市山田実初時雨青銅甍深み増す奈良県松村ヒロ子山の辺の熟柿たんのう二人旅埼玉県大西俊雄明日あるを励ます力冬木の芽東京都野口芳枝さくさくと落葉を踏めば夫笑う千葉県樋渡忍お下がりの二升勤労感謝の日江別市杉山忠和鰯跳ねる河口篠突く雨の降る宇治市原智夫病癒え教友訪ね来し小春かな天理市中山美智代ベランダの窓ふさぎおり柿すだれ橫須賀市坂本和子湯豆腐や夫との会話とりあえず高崎市正田久美代仰ぎ見る柿の干し棚懐かしや吹田市楓芳雄病床に伏して暦は冬に入る亀山市稲垣堅一軒したの干されし柿よ朱すだれ水戸市富田直子秋の香に触れてたたずむ散歩道貝塚市守行富士子近づけば雀飛び立つ草紅葉東京都藤井節子共通の句会の話冬座敷いなべ市筒井みつ江お喋りと落葉踏みつつゴミ拾い観音寺市川上隆子袍着て湯筒で茹でる朝卵都城市向所文蔵天高し時報エッセーの入選す東京都坂田鏡介黄落をくぐり買い物自転車で堺市加藤恵秋一夜見ぬ間の紅葉に目を見張る丹波市余田幸代黄葉並木空と歩道と息も染め小樽市佐藤和子親里の野山彩る紅葉かな福岡市山口騰水夕暮れが駆け足で来る秋の行く徳島県清崎礼子ベビーカーブーツで揺らしつラーメン待つ広島市米川翔平今週の選者詠ひと言にさめる心や隙間風【評】番家さん季語の「木の葉髪」は、冬の抜け毛を落葉に例えていうことです。愚直を通してと謙遜しながらも、後悔のない人生だったと、冬ざれの景と自身の老いを重ねている作者です。家納さんこの一年、一度もおぢばへの帰参が叶わず、残念な気持ちの作者。美しい蔦紅葉を目にし、親里を偲ぶと恋しさがより募るのです。石田さん―季語の「冬芽」は、冬の落葉樹が育む小さな芽。それが膨らむと春が近いのです。「ひそやかに抱く」が効いています。荒井さん鋭い声で鳴く鶏は、冬は餌が少なくなって、より猛々しく鳴くのでしょうか。「声を落とす」が冬の空気を感じさせます。田森さん-漬物にする大根でしょう。子供のことを常に気にかけている親御さん。十本は増やさなくては、と大根掛けをするのです。次回は、1月6日までの到着分から選句します。投稿は無地のハガキに俳句3句、または短歌3首まで。お名前(ふりがな)、電話番号を記載のうえ、楷書でボールペンで書いてください。◎詳細は、天理教ホームページ内の「交通情報」 〒632‐8686 天理郵便局私書箱30号 「時報俳壇」または「時報歌壇」係 Eメールは [email protected] ※「時報歌壇」は1月17日号に掲載します。12月月次祭時刻表と交通情報