天理時報2020年11月15日号3面
天理スポーツドラフト2位で広島カープへ天理大野球部森浦大輔投手天理大学野球部の森浦大輔投手(4年=写真)は、10月26日に行われたプロ野球の新人選手選択会議(ドラフト会議)で、広島東洋カープから2位指名を受けた。同部の選手がドラフト会議で指名されたのは、昨年、同球団に5位で入団した石原貴規選手に続いて2年連続4人目。また、天理高校から進学した天理大生としては初めて。身長1656秒、体重7㌔のサウスポー。最速15㌔の角度のあるストレートと、キレ味鋭いスライダーやチェンジアップを武器とし、完投するスタミナも持つ。阪神大学野球リーグでMVPを2度獲得。最優秀投手賞やベストナインにも輝いた。さらに、1、3年時は日本代表候補に選ばれ、選考合宿に参加した。小学生のとき軟式野球を始め、プロ野球選手になることを夢見てきた。天理高へ進学後、2年時には春夏連続で甲子園出場。恩師である橋本武徳・天理高野球部前監督(故人)からかけられた言葉「失敗しても成功してもいいから、全力でプレーしなさい」を胸に、打者のインコースに思いき投げ込むことを意識してきた。天理大では、1年時の春季リーグ戦から先発に起用されると、3勝0敗の活躍でMVPに。また全日本大学野球選手権で、大阪商業大学から16奪三振で完投勝利を挙げるなど、即戦力としてチームに貢献した。練習では遠投を繰り返し、一試合を投げ続けられるようにスタミナ強化に努めた。また、遠投によってボールの縫い目に指がしっかり掛かるようになり、低めの球の制球力も増した。大学最後の秋季リーグ戦では、5試合に登板して4勝1敗、2完封を挙げ、防御率0.6をマーク。エースとして、チームのリーグ2位の立役者となった。同部の名須和哉・副部長(4歳)は「性格はおとなしいが、芯のあるしっかりした選手。プロの厳しい練習にもついていってもらいたい。多くのファンに愛されるような選手になってほしい」と期待を寄せる。指名を受けた森浦投手は「全く予想しておらず、驚いている。まずは、これまで支えてくださった方々に感謝の気持ちを伝えたい。プロでは、ストレートの球威や変化球のキレをさらに磨き、与えられた場面で一つひとつアウトを取っていく。天理で学んだ〝野球ができることへの感謝の思いを忘れずに全力でプレーしたい」と抱負を語った。花園へ敗者復活狙う天理高ラグビー部天理高校ラグビー部は8日、県立橿原公苑陸上競技場で行われた第10回「全国高校ラグビーフットボール「大会」奈良大会の決勝戦で御所実業高校と対戦。激闘の末、14-1で惜敗した。第10回の記念となる今大会は、例年より12校多い校に出場権が与えられる。近畿ブロックでは、各府県の2位相当の高校から〝敗者復活〟の1校を決めるトーナメントが行われる。同部は15日、親里競技場で和歌山工業高校との初戦に臨む。決勝は23日の予定。(1日記)90周年特別展連日盛況作家・山本一力氏も来館既報の通り、天理参考館(春野享館長)と天理図書館(東井光則館長)は、創立90周年特別展「大航海時代へ―マルコ・ポーロが開いた世界」を参考館で開催中。貴重な史料を見ようと多くの歴史ファンが訪れるなか、数々の時代小説を手がける直木賞作家・山本一力氏も来館した。天理参考館・天理図書館~12・14本展では、マルコ・ポーロの旅行記『東方見聞録』やフォペルの『地球儀』など、大航海時代にまつわる両館の展示品25件を一般公開している。そのうち、江戸時代初期に沈没したポルトガル船の引き揚げ品『航海用アストロラーベ』(船の地理的緯度を割り出す道具)や、ルネサンス期の陶器『アレクサンドロス大王図皿』など、78件が初公開となる。なお、展示品の一部入れ替えにより、訪日南蛮人との交流を描いた江戸時代初期の屏風『南蛮屏風』が新たに公開されている。こうしたなか、10月30日には、本紙でエッセー「人生目利き腕利き」を8年間連載した作家の山本一力氏同展に訪れた。山本氏は参考館で案内を受けた後、初訪問となる天理図書館へ移動し、「天理図書館開館30周年記念展―新収稀覯本を中心に」も観覧。両展とも至極の逸品を前にして、案内者に熱心に質問していた。参考館と図書館が、海外へ赴く布教師に資することを目的に創設されたと説明を受けた山本氏は、「宗教にとって最大の命題である布教と、学問や文化財の収集が表裏一体になっていると知ったことが一番の収穫。また、吸収した文化を世の中に広く知らしめたいという考えが、開館当初から存在したという事実に感銘を受けた。今日は貴重な説明を受けることができて大変勉強になった」と語った。関連イベント続々と10月24日には特別展の関連イベントとして、公開講演会「トーク・サンコーカン」が行われ、2人が参加した。講師の青木智史学芸員は「アスターナ古墳出土『伏羲女媧図』を探る天理参考館蔵『絹絵伏羲女媧図』を中心に」をテーマに、中国新疆ウイグル自治区トルファン市の古墳群から出土した『絹絵伏羲女媧図』について解説。世界各地の類例などと比較しながら、その特徴や出土背景などを紹介した。また、11月11日には特別展記念講演会「戦国日本、西洋を知る」を開催。今後も11月25日、12月5日、9日のトーク・サンコーカンなど関連イベントを予定している。なお参加には、事前申し込みが必要。関連イベントや展示品の入れ替えなどの詳細は、天理参考館ホームページへ。山本一力氏(右から2人目)が特別展に。展示品について熱心に質問していた(10月30日、参考館で)法務行政に長年携わり高齢者叙勲瑞宝双光章奈良の下髙谷文雄さん下髙谷文雄さん(88歳・敷北眞分教会ようぼく・大和高田市)は、長年にわたって法務行政に尽力した功績が認められ、高齢者叙勲の「瑞宝双光章」を受章した。昭和23年、法務局入局。大阪府や奈良県下各地の支局、出張所などで各種の登記業務に携わった。4年間奉職した後、平成3年には自身の司法書士事務所を立ち上げ、現在も勤めている。下髙谷さんは「市民の方々のためにと仕事を続ける中で、その経験を教会の御用に生かす機会もあった。長年、健康にお連れ通りいただいたことに感謝している。これからも人の役に立てるよう努めていきたい」と語った。保津川の流れに漕ぎ出し豊田知八保津川遊船企業組合代表理事川の呼び名にこもる親しみ「保津川って、どこで桂川に合流するのですか?」と、お客様からよく質問があります。桂川は、丹後高原東部の佐々里峠を水源とし、丹波地域から京都市内を南下する、全長100㌔」の京都府最長の一級河川です。流域地ごとに呼び名が変わるのが特徴で、保津川は桂川本流の別名の一つなのです。上流地域の京都市京北町では「上桂川」、中流域の南丹市や亀岡市の一部流域地では「大堰川(大井川)」。そして亀岡市保津峡から嵐山までを「保津川」、渡月橋が架かる嵯峨嵐山では再び「大堰川」と呼ばれ、渡月橋下流部からは「桂川」で落ちつきます。その後、鴨川を吸収し、天王山裾で宇治川と木津川に合流して「淀川」となり、大阪湾へと注ぎます。統一名称は「桂川」なのに、なぜ呼び名が異なるのか?そこには、この川と地域との関係の深さがうかがえます。元々、文明の歴史と川には密接なつながりがあります。川の流れが大地を潤わせて食を育み、生活用水が集落の生存基盤となって伝統や文化を生むなど、地域の歴史を連綿と刻んできました。桂川も同様です。古くから広大な流域地を潤し、豊かな耕地を育み、運河として産業も発展させながら、人々の暮らしを支えてきたのです。親しみと感謝の心情は「私たちの川」というアイデンティティーを生み、それぞれの流域で異なる呼び名が代々受け継がれてきました。保津川は、古代の伝説には「丹波国南部にある亀岡盆地は太古、大きな湖であり、この地を治めた大国主命は、谷を切り開き、湖水を流すことで豊かな耕地を干拓した。大国主命の妻神・三穂津姫命の名前にちなんで『保津峡』『保津川』と名付けた」という名前の由来が残っています。事実、保津峡の地層には湖だった跡が刻まれています。古代から豊かな農林産地として開け、平安京造営以後は、都とつながる「川の道」として水運が栄えました。保津川は古代から広大な山野を潤し、豊かな産物を生み出す“母なる川〟であり、京都と丹波をつなぐ産業水運が父祖代々の生業を支えた〝父なる川〟でした。その一方で、大雨が降ると氾濫を繰り返し、鋭い牙を剥いて流域に住む人々に襲いかかる〝畏怖される川”でもありました。しかしながら、流域の人たちの川への親しみと日々の恵みへの感謝は揺らぐことなく受け継がれ、桂川が統一名称となった今でも、保津川という名で呼ばれ続けています。自然を「神の懐」と教えられて育ってきた私も、いまは保津川の恵みと畏れの中で生かされています。川がなければ生きていけない人間なのです。そんな私だからこそ、本来の働きと恵みを、保津川という名前とともに未来永劫伝えていく使命があると感じています。唐澤辰雄さん(2歳・深川大・烏川分教会前会長)9月1日出直された。大教会役員、教区主事、南安曇支部長を務めた。長野教区。降幡憲雄さん(ふるはたのりお=58歳・越乃國大安曇野分教会長)9月9日出直された。長野教区。高野芳枝さん(8歳・中河大・平長分教会前会長夫人)10月9日出直された。松原支部婦人会主任を務めた。大阪教区。福原成史さん(ふくはら・せいし=9歳・川之江大・御代繁分教会長)10月1日出直された。岡山教区。瀧田鶴子さん(たき・たづこ=9歳・高安大・愛和楽分教会初代会長夫人)10月22日出直された。緑区支部婦人会主任を務めた。愛知教区。神原敬直さん(かんばら・たかなお=7歳・那美岐大・月形分教会長)10月22日出直された。北海道教区。一瀬敏子さん(いちせ・としこ=5歳・池田大・鶴一分教会前会長夫人)10月23日出直された。中央支部婦人会主任を務めた。神奈川教区。森田正さん(90歳・飾東大・佐上分教会前会長)10月27日出直された。支部長を務めた。兵庫教区。山口哲生さん(やまぐち・てつお=8歳・高安大・和楽一分教会長)10月27日出直された。愛知教区。石井順季さん(いしい・じゅんき=714歳・明和大・明川分教会長)10月27日出直された。小豆支部輸送部長を務めた。香川教区。垂谷正樹さん(たるたに・まさき=7歳・大縣大・天正実分教会長)10月27日出直された。大阪教区。池田八千子さん(いけだ・やちこ=50歳・西海大・西今宮分教会長)10月28日出直された。長崎教区。明石幸子さん(あかし・ゆきこ=88歳・京城大・大和区分教会前会長夫人)10月23日出直された。桑員支部婦人会主任を務めた。三重教区。森下博明さん(7歳・飾東大・三方谷分教会長)10月24日出直された。大教会准員、宍粟支部長などを務めた。兵庫教区。おみちの日記好評発売中定価=600円(税込み)陽気ぐらしのヒント人生相談友達とお金を貸し借りする息子小学2年生の息子は、数カ月前から友達との間で駄菓子をおごり合っています。時には会計の際に、お金の貸し借りもしているようです。息子にやめさせようとするのですが、仲間外れになることが嫌なのか、言うことを聞かずに困っています。(30代女性)育児の最中は、子供の成長に喜びを感じる一方で、時には知恵を出して解決するべき課題に直面します。しかし、それは子供に大切なことを教えるチャンスでもあります。一般的に、親は子供の良くない行動は目に付くものの、その代わりとなる適切な行いが分かっていない場合が多いという研究結果があります。ここでの問題が、お金の貸し借りにあるのか、すべての小遣いを駄菓子に使うことにあるのかを明確にしたうえで、子供にどうすればいいのかを教え、共に準備をしましょう。仮に、お金の貸し借りが問題であれば、その行為にはどのような結末が待っているのか、まずは親子で話し合うといいでしょう。たとえば、抜け出したくても抜け出せない金銭トラブルに発展する可能性も考えられます。これを踏まえ、お金を借りるのは、「帰りの電車賃がない」「親に急ぎの連絡をするための電話代がない」など、どうしても必要な場合に限定することをルールとして定めてはいかがでしょう。金銭トラブルを未然に防げるだけでなく、お子さんにとって、お金がなくてもそれ相応に暮らす練習にもなります。また、友達からお金をせがまれた場合に備え、適切な理由をもとに断る方法を具体的に教え、練習するのも効果的です。伝え方の例としては、「ごめんね。小遣いの貸し借りはできるだけしないことを、親と約束しているので貸せません」などです。多くの子供は、不適切な要望をうまく断る方法を知らず、つい誘いに乗ってしまいます。しつけには時間がかかりますが、一度、正しい考えや伝え方を身に付けると、それは一生役立つ糧になるので、取り組んでみてください。最後に、親子で教会へ足を運び、心をつなぐことを実行してみてはいかがでしょう。教会への心のつなぎにより、金銭を正しくつなぐ道へとご守護いただけることと思います。回答者堀健一家庭支援プログラムアドバイザー晃栄理布教所長身上・事情などに関する悩みをお寄せください。個人情報は厳守いたします。●宛先=〒632‐8686 天理郵便局私書箱30号天理時報「人生相談」係●ファクス=0743‐62‐0290 ●Eメール[email protected]座右のおふでさきこのつとめこれがこのよのはぢまりやこれさいかのた事であるなら(十五号2)岩切由利子守親分教会長娘の身上で布教に歩くなかおつとめの意義を仕込まれ3年前、生まれて間もない娘が「先天性心室中隔欠損症」と診断された。心臓内部の穴をふさぐ手術の日は、教祖100年祭が勤められる昭和6年1月と決まった。「年祭へ向かう最中になぜ…………」。娘の身上に込められた神意を求めようと、親里で教会長資格検定講習会(当時)を受講。修了後、手術直前の検査を受けたところ、不思議なことに心臓の穴がふさがっていて、手術の必要がなくなった。神様にもたれていれば、必ずご守護いただけると確信した私は、教友と共ににをいがけに励んだ。そんななか、教区で毎月開かれている「布教者の会」に参加したときのこと。ある先生から聞かせていただいたのが、掲出のお歌についてである。「おふでさきで終始一貫して仰っていることは何だと思いますか。それは、しっかりおつとめをしてください、ということです」「この世の元初まりの理を頂くおつとめが、陽気ぐらし世界へ立て替わる原動力。おつとめを勤めることによって、いわば陽気ぐらしのできる資格〟を頂く」と聞き、資格という言葉が心に響いた。現在、夫の理解と協力を得て、実家の教会の後を継ぎ、2代会長を務めさせていただいている。上級の教会長からは「陽気ぐらしの条件は、心を澄みきらせることと、たすけ合うことであり、陽気ぐらしを実現する手だての一つとしてお教えくださっているのがおつとめである」「鳴物もおてふりも、一人ひとりの呼吸を合わせて勤めることが大事」と、おつとめの勤め方をお仕込みいただいている。娘の身上から、おつとめに向き合い、その意義とありがたさを知ることができた。親神様のご守護により、娘はその後も元気にお育ていただき、いまでは3児の母として神様の御用に励んでくれている。