愛用の万年筆で手紙をしたためる”祈りのひと時” – 家族のハーモニー
若き日の異国での経験が 私の事務机のペン皿には、6本の万年筆が並んでいる。亡き父や敬愛する義兄の形見、学生時代にアルバイトをして買ったもの、拙作の出版お祝いに頂戴したものなど、どれも思い入れが深い。 ・・・
若き日の異国での経験が 私の事務机のペン皿には、6本の万年筆が並んでいる。亡き父や敬愛する義兄の形見、学生時代にアルバイトをして買ったもの、拙作の出版お祝いに頂戴したものなど、どれも思い入れが深い。 ・・・
夢に向かって 東京に桜の開花宣言が出されたころ、わが家にも嬉しい春の便りが舞い込んだ。それは、22歳の元里子・正夫(仮名)に届いた、「作業療法士国家試験合格」の知らせだ。 正夫は、私たち夫婦が里親活動・・・
カリブ海の花嫁 昨年の春、窓際の花壇に植えた風船かずらの種が、夏には窓を覆う“グリーンカーテン”となり、エコの役を担った。そこに風船のような実がたくさんつき、緑の葉を通す柔らかい日差しや風とともに、心・・・
「ぞうさん、くまさん」 私は周りの人たちから「くまさん」と呼ばれて久しい。それは「白熊」という、一風変わった名字に由来する。そして、私には大勢の人から「ぞうさん」と慕われる義兄がいて、それは「知三」と・・・
妊娠中も人のために 1年間、丹精したバラの木に、今年も深紅の花がこぼれるように咲いた5月初旬、娘夫婦に女児が誕生した。 昨年、妊娠の報告を受けたときは、新型コロナウイルス感染症の第2波により、社会全体・・・
温かい心の友達や先生 「ねえ、まん丸の石見つけたよ」「見て、この花は人の顔みたいだね」 私は毎朝こんな会話を楽しみながら、小学三年生の文也(仮名)を学校まで送っている。 文也には弱視などの障害があるた・・・