半世紀の感謝とお礼を込め『親神様の守護』お供え演奏 – 天理教校学園高校マーチングバンド部
天理教校学園高校マーチングバンド部は1月8日、本部神殿南礼拝場前で「お供え演奏」を行った。
この演奏は、今年度で同校が閉校されることに伴う部活動の終了に当たり、47年にわたって活動を続けられたことへの感謝とお礼の思いを込めたもの。昭和51年の創部以来、全国大会に42回連続出場し、16度のグランプリを受賞するなど、輝かしい成績を残してきた同部。今回のお供え演奏が、同部にとって最後の披露の場となった。
8日午後2時。ミュージックサイレンの終了とともに、南参道に整列した54人の部員たちは、同部の十八番『鷲の舞うところ』を演奏。OBやファンなど、多くの聴衆が見守るなか、南礼拝場の正面までパレードした。
この後、一同は三殿に向かって遙拝。半世紀にわたる活動への感謝の思いを込めて、マーチ『親神様の守護』を高らかに奏でた。詰めかけた聴衆から、温かい拍手が送られた。
演奏を終えた部員たちは、監督、コーチ、OBらと共に三殿を参拝し、あらためてお礼を申し上げた。
談話 マーチングバンド部が残したものの数々
仲野芳行・天理教音楽研究会理事長(同部第4・7代監督)
2度の監督在任期間を含め、40年近く、マーチングバンド部に携わらせていただいた。お供え演奏は、感極まるものがあった。
一番の功績は、同部に憧れて多くの若者が親里での学校生活を送ってくれたこと。教会や信仰家庭に生まれた者同士が出会い、親里で教祖の教えを学ぶ環境は、代えがたい3年間になったと思う。
また、教内の鼓笛隊のレベルアップに貢献したことも功績の一つ。マーチングバンド部の演奏演技は、鼓笛隊員の手本になり、多くのOB・OGが指導者として鼓笛活動に携わってくれた。
鼓笛活動の目的の一つに「おつとめに有為な人材を育てる」ことがある。教内の人材育成においても、その役割を担ってきたといえる。
同部は「附属高校に学舎を求めてやってくる子に、何か楽しみも持たせてやりたい」との中山善衞・三代真柱様の大きな親心から創設された。三代真柱様は、全国大会の応援に駆けつけてくださるなど、終生お心をかけ続けてくださった。
マーチングに青春をぶつけた皆さんにはぜひ、その親心にお応えできるような人生を送ってもらいたい。そして、苦楽を共にした生涯の教友と、たすけ合い、励まし合いながら、これからも道のうえに一層活躍していただきたい。
お供え演奏の様子をご覧いただけます