天理ラグビー 台湾と交流再び
天理高と台湾・竹圍高が親善試合
台湾・新北市淡水区の竹圍高校ラグビー部員ら約50人が、1月27日から2月5日にかけて親里を訪問。2月1日、天理高校ラグビー部と親善試合を行い、コロナ禍以来4年ぶりとなる“ラグビー日台交流”が実現した。
天理と台湾のラグビー選手が、合宿や試合などを通じて親睦を深める“ラグビー日台交流”は、天理ラグビークラブ協力のもと、10年以上前から続いている。
2010年、新北市出身ラガーマンの陳信偉さん(37歳)が語学留学のために来日した際、天理ラグビークラブの関係者と出会った。その後、陳さんは天理ラグビークラブのシニアチームに入部。親交を深めるなか、「天理のスピード感あるラグビーを母国の選手たちに体験させたい」と思い立ち、翌年に母校の正徳中学校の生徒を引率して天理で強化合宿を実施した。
以後、陳さんが“橋渡し役”となり、このたびの竹圍高をはじめ、年代別の代表チームなど延べ800人以上の台湾ラガーマンが親里を訪れた。その中には現在、天理大学ラグビー部に所属する竹圍高OBの鄭兆毅選手(3年)や華柏沅選手(1年)のように、“ラグビー日台交流”をきっかけに天理で活躍する選手も出てきている。
チーム一丸の強さを学んで
2月1日、竹圍高ラグビー部と天理高ラグビー部の親善試合が天理高グラウンドで行われた。
竹圍高の選手たちは、ディフェンスの場面が続く中も、タックルしてはすぐに立ち上がり、ひたむきにプレー。結果は、今冬の「全国高校ラグビーフットボール大会」でベスト4に入った天理高新チームの強力なアタックの前に0‐53で完敗。試合後、記念撮影やお土産交換が行われ、互いの健闘を称えた。
今回も合宿の調整や通訳、世話役として同行した陳さんは「天理ラグビーには、チーム一丸となってボールを運ぶ強さがある。これからも、台湾の選手たちに天理ラグビーの良さを学んでもらい、台湾でもっとラグビーを広めていきたい」と話した。