天理時報オンライン

互い立て合いたすけあい – こども食堂


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地域の人々と連携しふれあいの場として

いま全国で「こども食堂」が増えており、その数は7千を超える。急増する背景には、深刻化する“子供の貧困”問題などがある。また、地域交流や子供たちを見守る場としての役割も強まっている。

全国各地にある天理教の教会でも「こども食堂」を開いているところが少なくない。静岡県袋井市で「こども食堂わくわくキッチン」を毎月実施している天理教山名大教会の諸井道隆さんは、「互い立て合いたすけ合いですから、いつも子供さんや親御さんの喜ぶ顔に、私たちも元気をもらって、たすけられています」という。

こうした教会の多くは、子供からお年寄りまで集える“地域のふれあいの場”ともなっており、その取り組みには、長い年月その土地所に根づき、難渋を抱える人々に“たすけの手”を差し伸べてきた伝統がある。

なかには、食事の提供のみならず、レクリエーションや学習支援、農業体験など、訪問者に喜んでもらうさまざまな工夫も。地域の人々と連携し、協力を得ながら、喜びとたすけ合いの輪を広げている。