阪神リーグ5季連続Vへ – 天理大学野球部
天理大学野球部は現在、4月初旬に開幕する「阪神大学野球春季リーグ戦」に向けて連日、オープン戦を重ねている。
昨秋のリーグ戦で4季連続23回目の優勝を果たした同部。新チームは、「リーグ5連覇」と3年連続の「全日本大学野球選手権大会」出場を目標に掲げてスタートした。
“守り勝つ野球”に磨き
昨年のメンバーが多く残る今年のチーム。昨春のリーグ戦で「最優秀投手賞」に輝いた真城翔大投手(3年)は、コントロール重視の”打たせて取る”技巧派。一方、秋のリーグ戦で「最優秀選手賞」を獲得した藤居海斗投手(同)は、力強いストレートとキレのある変化球を武器に、相手打線を封じ込める本格派。この両エースを軸に、”守り勝つ野球”でリーグの頂点を目指す。
野手陣では、1年時からクリーンアップを任されてきた近藤遼一選手(同)、長打力が魅力の吉田元輝選手(同)など好打者がそろう。
リーグ戦に向け、守備練習はもとより、得点につなげるバッティングを意識し、さまざまな戦況に応じて、いかに得点を挙げていくかをイメージしながら打撃練習を繰り返してきた。
2月には、四国で春季キャンプを実施した。
キャンプ前半は「数をこなす」をテーマに掲げ、打撃陣は打ち込み、投手陣は投げ込みに専念した。後半はバットの芯に当てて飛距離を伸ばすことや、狙ったコースに投げ分けることなど、「確率を上げる」ことを念頭に練習を積んだ。
2月24日からはオープン戦がスタート。中盤の3月15日には、白川グラウンドを会場に、昨年の「近畿学生野球連盟秋季リーグ戦」を制した大阪公立大学と対戦した。
天理大学は立ち上がりからペースを掴めず、投手陣が打ち込まれて失点していく。
5点ビハインドの天理大学は五回裏、下林源太選手(2年)の2点タイムリーヒットなどで一挙4得点を挙げて追い上げる。しかし逆転には至らず、4‐7で敗れた。
以後、天理大は3月30日までに24戦をこなし、本番の春季リーグ戦に挑む。
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藤原忠理監督(57歳)は「春のリーグ戦では決して気負わず、無駄な失点を防ぎ、少ないチャンスをものにしていく我々の野球を心がけたい。一戦一戦を大事に戦い抜き、最後にリーグ5連覇という喜びを手にしたい」と話している。
(3月22日記)