海を越え 教え求めて親里へ 3年ぶり8カ国・地域から – 修養科外国語クラス
3年ぶりに海を越え、教えを求めて親里へ――。修養科(高井久太郎主任)は4月スタートの第982期に、3年ぶりとなる外国語クラスを設け、海外の修養科生を受け入れている。教祖140年祭へ向かう旬に志願した海外の教友たちは、春爛漫の親里で、信仰を深める日々を送っている。
コロナ禍となって以来、日本国内では海外からの入国が制限された。感染拡大が収まってきた昨年、入国制限が大幅に緩和されたことから、このたび「英語クラス」を3年ぶりに、「中国語クラス」「スペイン語クラス」を4年ぶりに設けた。
それぞれの思いを胸に志願
三つのクラスには、アメリカ、ケニア、ネパール、台湾、香港、メキシコ、コロンビア、パナマの8カ国・地域から計27人が志願。さまざまな思いを胸に親里の土を踏んだ。
スペイン語クラスのアナイセベル・ゴンサレス・アロジョさん(35歳・新桑園分教会ヌエボ・メヒコ布教所所属・メキシコ)は3年前、布教所で開かれている日本語教室へ通う中で教えにふれた。このたびの修養科を経て、ようぼくの仲間入りを果たすとともに、「お道のことを知らない人が大多数の母国で、教えの素晴らしさを伝えていきたい」との決意を胸に、おぢばへ向かった。
「修養科を志願するという、ずっと抱き続けた夢が叶ってうれしい。自身の心の成人を図る機会にしたい」
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アメリカ出身のスーザン・フィッシュマン・トゥードアーさん(72歳・本部直属尾道分教会ようぼく)は、42年前の入信以来、医療従事者として働きながら職場の同僚や友人たちにお道のエッセンスを伝えてきた。ところがコロナ禍の日常では、業務の忙しさに悩むように。そんなある日、ふと「ありがたい」との思いが心に浮かんだことに教祖からのメッセージを感じ、「このタイミングしかない」と親里での伏せ込みを誓った。
「これから3カ月、心を澄まして教えを実践していく。いずれはアメリカから多くの人をおぢばに連れ帰りたい」
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王建富(ワンジエンフ)さん(38歳・台湾正心教会所属・台湾)は信仰3代目。昨年1月、仕事中に「脳出血」を発症。命に別条はなかったが、右手が動かせなくなった。このことを節と捉え、「神様が導いてくださっているに違いない」と悟り、所属教会長の勧めで志願した。
「親神様・教祖についてしっかり学び、自分の言葉で教えを伝えられるようになりたい」
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はるばる海を渡り、おぢばに帰り集った外国語クラスの修養科生たちは、3カ月間にわたって教えを学び、ひのきしんに励む”修養の日々”を送る。
(2023年4月11日記)