同好会から部へ昇格 自己ベスト更新めざす – 天理大学ウエイトリフティング部
昨年5月、同好会から部へ昇格した天理大学ウエイトリフティング部。今年3月の新人戦では女子選手が優勝、今後の活躍に期待がかかる。
菊妻康司監督(44歳)は、シドニーオリンピックにウエイトリフティング選手として出場。五輪後も選手を続ける傍ら、天理大柔道部のトレーナーを務め、大野将平選手らのトレーニングメニューを作ってきた。
その中でウエイトリフティングに興味を持つ学生が集まり、2017年に同好会が発足。4年前には、天理大の選手が「全日本学生ウエイトリフティング選抜大会」で3位入賞するなど、実績を重ねてきた。
男子7人、女子2人の部員は、ほとんどが大学からウエイトリフティングを始めた初心者。そのため、菊妻監督は「まずは競技を好きになってもらうことから始めている。練習はハードだが、4年間で選手として人間性を高めながら経験者に追いついていけたら」と思いを語る。
昨年入部した占部柚妃選手は、高校時代に選抜大会へ出場した実力者。足腰の強さが持ち味で、今年3月の「全日本ジュニアウエイトリフティング選手権大会」女子64キロ級で4位入賞。続く「全日本学生新人ウエイトリフティング選手権大会」では優勝に輝いた。
この大会でトータル160キロを持ち上げ、5月に開催される「全日本学生個人選手権大会」基準記録を突破。出場資格を手にした。
占部選手は「全日本ジュニアでは基準記録に届かなかったが、リベンジを果たせて良かった。1キロでも記録を更新できるよう、さらに鍛えていく」と意欲を見せる。
菊妻監督は「これからも雰囲気の良いチームづくりを心がけ、選手一人ひとりの記録を伸ばしていきたい」と話した。