新型コロナ終息のお願いづとめ – 自らおたすけの行動起こす誓いを
教会本部は2月1日、本部神殿でお願いづとめを勤めた。
このお願いづとめは、新型コロナウイルス感染拡大の終息と罹患者の平癒をあらためて願うとともに、お互いの心を一つに合わせてご守護を願う意味を確認するもの。昨年4月から、毎月1日正午に本部神殿で勤められている。
当日、感染拡大を防止する対策として殿内の参拝者を制限するとともに、南礼拝場前にパイプいすが設置された。
正午、中山大亮様は、宮森与一郎・内統領と共に神殿上段へ参進。大亮様が拍子木を、宮森内統領が数取りを務めて、お願いづとめが勤められた。
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おつとめに先立ち、宮森内統領があいさつを行った。
宮森内統領は冒頭、『稿本天理教教祖伝』第十章「扉ひらいて」には、陰暦正月二十六日に教祖が現身をかくされる直前の様子が詳述されているとして、「教祖と初代真柱様との問答の中に、緊迫した状況が伝わってくる」と話した。
そのうえで、当日のおつとめは鳴物の手が揃っていないなど、形のうえでは教祖が教えられたおつとめではないにもかかわらず、教祖は陽気な鳴物の音を満足げに聞いておられたことについて、「教祖は何を満足にお思いくだされたのか」と提起。それは「律ありても心定めが第一やで」「価を以て実を買うのやで」(おさしづ明治20年1月13日)とのお言葉を受けた初代真柱様の決心と行動にあったと思うとして、「いまの私たちも、上手にできる、できないとか、状況や環境が整っている、いないの問題ではなく、決心する姿、そしてそれを行動に移していく姿に対して、教祖はご満足くださるはず」と語った。
この後、昨年4月からお願いづとめを勤める中で、それぞれが日々に願う心になってきたとして、「いまは次の段階へ進む決心をする時期が来ているように思う」と指摘。それは、コロナによって断ち切られた人の心のつながりを取り戻すことであり、信仰者としては、おたすけの行動を取り戻すことだとして、「心を定めて掛かれば難しい中から何かの芽生えがあることを信じたい。こんなときだからこそ、いま自分にできるおたすけの行動を起こすことを誓って、ただいまからお願いづとめを勤めたい」と話した。