第15回「社会福祉大会」- 布教部
福祉活動を通じて“真のたすかり”へ
布教部社会福祉課(村田幸喜課長)は4月25日、おやさとやかた南右第2棟で第15回「社会福祉大会」を開催。社会福祉課の関係役職者186人が参集した。式典では、中田善亮表統領が「お道の社会福祉活動に期待すること」と題して特別講演を行った。
この大会は“お道の社会福祉”に携わる関係者が一堂に会し、さらなるおたすけの実動と互いの連携を強めることを誓うもの。今回は、来場者を社会福祉課の関係役職者に制限するなど、新型コロナウイルス感染対策を講じたうえで実施された。
式典では、松村登美和・布教部長のあいさつに続いて、中田表統領が「お道の社会福祉活動に期待すること」と題して特別講演を行った。
中田表統領は冒頭、昨年の『みちのとも』に掲載された「これからの道の歩み」と題するインタビュー記事の中で、今後の方針の一つに「たすけを求める人に向き合うおたすけ活動」を挙げ、その細目として「困難な状況にある人への支援」を取り上げたことに言及。近年の福祉活動を取り巻く現状について話を進めた。
その中で、いま世の中では福祉やボランティアへの関心が高まっている一方、制度の隙間や手余りが必ず存在すると指摘。そこに私たちようぼくの働き場があるとして、「神様から頂く御用だと自分に任じて、つとめさせてもらう気持ちをしっかり持っていただきたい」と述べた。
そのうえで、お見せいただく節に込められた親神様の思召と親心を味わい、それを乗り越えていくには、ようぼくの力が必要と強調。人間は身上・事情を通じて親神様の神意を悟り、心のほこりを払って、いんねんを切り替える道を通ることで真にたすけていただけるとして、「私たちは、やはりそこを目指していかなければならない」「医療も福祉も、そのための修理肥だと思う」と語った。
さらに、「おさしづ」を引いて、薬を服用し医者にかかることと、神様にたすけていただくことは全く異なるとして、「医療や福祉を、おたすけに掛かるきっかけと捉え、そこから“真のたすかり”へ向かっていく本当のおたすけ人の姿勢を持ち続けていただきたい」と求めた。
この後、来年から教祖140年祭に向けての三年千日活動がスタートすることに言及。年祭活動をつとめるためには、準備期間である今年の動きが非常に大切だとして、「一斉に良いスタートが切れるよう、何をどう取り組むのかを、しっかり考える必要がある」と語った。
最後に中田表統領は、福祉活動はわれわれの生活にとって身近なものであり、おたすけのきっかけとしては非常に有効な手だてであるとして、「それぞれの専門分野だけではなく、お互いの立ち位置をよく理解して共に活動していくことで、お道の福祉活動がより一層充実していくとともに、多くのおたすけの場面を生んでいけるよう」と今後への期待を述べて、話を締めくくった。
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午後からは各種連盟・委員会ごとに総会・分科会を実施。里親連盟(梅原啓次委員長)では、「認定NPO法人児童虐待防止協会」理事長の津崎哲郎氏を招いて講演会が行われた。