各地の豪雨被災地で救援活動 – 災救隊
2023・8/16号を見る
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福岡、石川、富山、秋田の4教区隊
7月上旬、梅雨前線が停滞した影響により、各地で大雨被害が発生。九州、北陸、東北などで大規模な水害に見舞われた。既報の通り、災害救援ひのきしん隊(=災救隊、橋本武長本部長)は、社会福祉協議会(=社協)やボランティアセンターの要請で各地へ出動。ここでは、7月から8月にかけて出動した福岡、石川、富山、秋田の4教区隊の活動を紹介する。(8月9日記)
福岡教区隊
福岡県では7月10日、豪雨による「大雨特別警報」が発令。久留米市や朝倉市など広範囲で床上・床下浸水などの被害に見舞われた。
福岡教区隊(井真一郎隊長)は、久留米市のボランティアセンターの立ち上げに協力するとともに、隊員一人ひとりが各所で初動の救援活動に当たった。
その後、同隊は久留米、朝倉の両市社協の要請を受け、17日から31日にかけて第1次隊として出動。ボランティアセンターに寄せられたニーズに応え、延べ107人の隊員が、計17軒の被災家屋で家財道具の搬出や畳出しなどの作業に従事した。
なお、8月11日から20日にかけて、第2次隊が出動する予定。
石川教区隊
石川県津幡町では、7月12日の大雨により多くの家屋が浸水被害に見舞われた。
石川教区隊(忠谷眞一郎隊長)は14日、同町社協の職員と被災現場を視察。ニーズの調査と初動の救援活動を行った。
その後、同町社協から要請を受け、19日から21日にかけて第1次隊、28日から30日にかけて第2次隊、8月4日から6日にかけて第3次隊が出動した。
期間中、隊員たちは被災家屋の床下に溜まった泥の搬出や、家屋周辺に流れ込んだ土砂の撤去などに取り組んだ。
なお、全3次にわたり延べ45人が出動した。
富山教区隊
富山県では7月12日夜から翌朝にかけて記録的豪雨に見舞われた。
富山教区隊(中島正治隊長)は、高岡市ボランティアセンターを通じて要請を受け、21日から4日間にわたり、延べ19人の隊員が被災地域へ出動した。
隊員たちは、3軒の民家で家屋内に流入した土砂を搬出したほか、道路の側溝に溜まった汚泥の撤去作業などに尽力した。
なお同隊は、7月6日から10日にかけて、豪雨による土砂災害が発生した富山市立山町へ出動。期間中、延べ11人が家財道具の搬出や汚泥撤去などの救援活動に当たった。
秋田教区隊
秋田県では、7月16日から17日にかけて発生した大雨により、秋田市と五城目町を中心に多数の家屋が浸水被害などに見舞われた。
これを受け、宮野久道・秋田教区隊隊長は18日、県および市社協と折衝。同日、同教区の災害対策委員会で検討を重ねた末に、7月20日から8月3日にかけて、隊員一人ひとりが各地域のボランティアセンターを通じて現場へ向かった。
期間中、延べ80人の隊員たちが出動。被災した民家などで、家財道具の搬出や泥出し作業に汗を流した。