全日本大学王座 18年ぶりアベックV – 天理大学ホッケー部男女
2023・8/16号を見る
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天理大学ホッケー部男女は、先ごろ大阪府茨木市の立命館OICフィールドなどで行われた「全日本大学ホッケー王座決定戦」に出場。18年ぶりとなる“アベック優勝”を果たした。
2022年も大学王座を制した女子。細かいパスをつないで相手陣地に攻め入る「パスホッケー」を得意とする。春季リーグで3季ぶりの栄冠を手にした勢いそのままに、王座決定戦へ進んだ。
早稲田大学との初戦を10-0で大勝すると、続く東海学院大学との準決勝でも6-1の快勝。チームは好調をキープしながら、春季リーグ決勝と同じ顔合わせとなる立命館大学との“王座決定戦”に臨んだ。
試合は、両チームともに好守が光り、0-0のまま後半へ。第3クオーター37分、天理大学がペナルティーコーナーを獲得し、先制のチャンスを得るも失敗。直後に再びペナルティーコーナーを獲得し、今度は宮田夏帆選手(4年)が冷静にゴールを決め、1点のリードを奪う。その後は立命館大学の猛攻を防ぎ、1-0で勝利。連覇を果たした。
大竹美咲キャプテン(4年)は「プレッシャーはあったけれど、自分たちがやってきたことを信じて戦ったことが結果につながったと思う。さらに上を目指して、今後の試合も勝ちきりたい」と話した。
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一方の男子は、攻守ともにバランスの取れたチーム。攻撃面では、副キャプテンの松島貴也選手(4年)を中心に、素早いカウンターで得点を狙っていく。
初戦を8-0で突破すると、準決勝でも朝日大学に4-0。鉄壁の守備で相手チームを連続完封し、頂上決戦へ勝ち上がる。
決勝は立命館大学と対戦。春季リーグで敗れた強豪だ。
序盤、立命館大学のペースになり、天理大学は劣勢を強いられたが、堅い守備でゴールを守り、0-0で前半を終える。
第3クオーター45分、立命館大学の攻撃を防いでボールを奪った天理大学は、素早くカウンター攻撃を仕掛けていく。相手サークル内にボールを進めると、最後は山堀裕陽選手(2年)がゴールへ流し込み、先制点を挙げる。その後も追加点を重ねた天理大学が3-1で勝利し、2年ぶりの優勝カップを手にした。
穴井善博監督(35歳)は「猛暑が続くなか、すべての試合で相手チームよりも激しくプレーし、そして最後まで走りきった。勝利のために必死に戦い、最高の結果を残した選手たちを尊敬する」と述べ、厳しい環境で全力を尽くした選手たちのプレーを称えた。