【AI音声対象記事】
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七ッ なにかよろづのたすけあい
むねのうちよりしあんせよ
「みかぐらうた」四下り目
コスモス
色なき風が涼やかに吹きわたる心地良い季節となりました。
残暑が続いた「にをいがけ強調の月」も過ぎ、はや1カ月が経とうとしています。振り返ると、“旬の声”に沿って実動に励むなか、大切な気づきが得られたように思います。
おたすけ先の与わりを願って、毎日勇んでにをいがけに歩くものの、なかなかつながりをつくれず、教祖に申し訳ない気持ちでいたある日のことです。夜半、教会に一本の電話がかかってきました。面識のない若者からでした。
「悩みを聴いてください」
受話器越しの女の子の声は震えていて、切羽詰まった様子でした。天理教の教会なら悩みを聴いてくれると思って、ネットで電話番号を調べたといいます。耳を傾けると、高校でいじめに遭っていることを親にも誰にも相談できず、苦しんでいるとのこと。涙とともに溢れるつらい思いを受けとめ、その日は受話器を置いたのですが、きっと教祖が強い糸で結んでくださったのでしょう、いまでも時々、彼女から“SOSの電話”が入ります。
いじめの対極にあるのは、たすけ合いでしょう。あの人とも、この人とも手を携え、笑顔で心明るく暮らしていける、そんな世の実現に向けて、自分にできる務めを精いっぱいさせていただきたい―― 。
さあ今日も、おたすけのアンテナを張り巡らせ、心爽やかに歩ませていただきましょう。
(大西)