天理時報オンライン

見事な大きさと姿形 “桜守”が丹精込めて しだれ桜 – ようこそ天理へ


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天理は知る人ぞ知る「桜の名所」。親里と呼びならわされる、天理教教会本部を中心とする一帯には、13品種約2万本の桜があり、そのほとんどが全国各地の信者の方々のお供えによるもの。3月初旬から初夏近くまで花を楽しむことができます。

なかでも神殿の東側、おやさとやかたという壮大な建物を背景に咲く3本のシダレザクラは、その大きさといい姿形といい、見事のひと言に尽きます。近年は夜間ライトアップも行われており、SNSを通じて知った人など、多くの花見客が訪れます。

本来は、これほど大きくなる種ではありませんが、支柱を立てて高く盛り上げ、太い枝を支える棚は毎年修正が加えられます。さらには、根の呼吸を妨げず、水や栄養を浸透させるために、木を砕いたチップを根元に敷いたり、時折、土を掘って根の状態を確認し、菌などを除去して腐敗を防いだりと、親里に帰ってきた人たちに喜んでもらえるよう、専従の“桜守”が丹精込めて世話をしているのです。