親里で得た学びを発表 – 天理教語学院 おやさとふせこみ科
2024・3/13号を見る
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天理教語学院(内田吉男校長)のおやさとふせこみ科は2月25日と26日の午後、「教理発表と体験発表」と題する発表会を第2食堂で開催。2日間で延べ210人の聴衆が足を運んだ。同学院日本語科の卒業生が多くを占めるおやさとふせこみ科。この発表会は、親里で学ぶ留学生の姿を教友に知ってもらうことを目的に、5年前に初めて開催されたもの。今年はカンボジアやフィリピンなど八つの国と地域出身の20人が登壇。おぢばで得た学びや、昨年6月から取り組んできた教理研究の成果を発表した。ここでは、1年間の留学生活を振り返った2人の体験発表を要旨で紹介する。
自分の信仰を探して
桧垣アリッサ仁香さん
23歳・アロハ教会ようぼく・ハワイ
大学を卒業する前、信仰熱心な父から「1年間おぢばで伏せ込み、自分自身の信仰を探してほしい」と、おやさとふせこみ科への入学を勧められた。卒業後は、就職して家族のために働きたいと思っていたので最初は反対したが、父から「神様にもたれれば大丈夫」と背中を押された。このときは父の言葉の意味を理解できなかったが、「両親が喜ぶのなら」と受け入れた。
その後、入学までの9カ月間に、不思議なお引き寄せやご守護を次々とお見せいただいたほか、1年後の就職先も決まるなど道が開けていった。このとき、人生で初めて「神様がお働きくださっている」と実感した。
入学後は、父から言われた「自分の信仰を探すこと」を目標に教理を学び、「神様にもたれる」を教理研究のテーマに選んだ。
日々研鑽を積む中で、親神様は常に私たちのためにお働きくださり、ご守護くださっていることを理解していった。神様はこのことを教えるために、私をおぢばに引き寄せられたのだと思う。
ハワイへ戻った後も、安心して神様にもたれ、ご守護に感謝しながらこの道を通りたい。
仲間に支えられるなか
金 泰炅さん
22歳・慧星教会ようぼく・韓国
日本語科で1年間、日本語を勉強した後、おやさとふせこみ科へ進んだ。2年にわたる留学生活を送る中で、大切なことを二つ学んだ。
一つ目は天理教の教理だ。私は「陽気ぐらし」という言葉を耳にすると、なぜかワクワクして、うれしい気持ちになる。これまではお道の教えをあまり知らなかったが、おぢばで学んだおかげで、いまは誰もが陽気ぐらしの日々を送ってほしいと心から思えるようになった。
二つ目は自分自身のあり方を学べたことだ。ここに来る前は、長い間、自分自身を好きになれず、人に嫌われることに強い恐怖感があった。
そんななか、おぢばで出会った仲間たちは、自分のやりたいことや嫌なことを、きちんと口にすることを言葉や行動で教えてくれ、それが大きな手助けになった。
こうして仲間たちに支えられるなか、私も周囲にたすけの手を差し伸べられるようになり、大きく成長できたと感じている。
今後、韓国に戻っても、おぢばで学んだことを周囲の人たちに伝え広めていきたい。