第1回「教えを学ぶ」- つながりTalk Room
ようぼくが信仰生活を送るうえで感じる素朴な疑問や悩みについて、編集部が独自の調査を実施。このコーナーでは、さまざまな疑問や身近な悩みについて、読者モニターたちが自身の体験や考えを交えながら共に解決への糸口を探していく。第1回は、「教えを学ぶ」に関する疑問・悩みについて”つながりTalk”を紙上紹介する。
Q1 教えをどう学べばいい?
所属教会から離れた地域に住んでいるため、教会へ足を運んで教えを学ぶ機会がほとんどありません。今後、修養科への志願も考えているのですが、どのように独学で教えを学べばよいのでしょうか?
(50代女性・主婦)
【ANSER】
3カ月の修養科が難しければ、おぢばや一部地域で開催している基礎講座の受講を検討してみては。教区・支部でも母親講座をはじめとする各種イベントが行われているので、積極的に参加してみよう。講習会や行事への参加を通じて、学びのきっかけをつかめるようになるだけでなく、教友とのつながりも生まれるはずだ。
内田滋(75歳・東興道分教会教人・天理市)
コロナ禍で、私もなかなか所属教会で参拝できていませんが、目に入りやすい場所に、所属教会から頂く『教会報』などを張りだしています。それらを目にするたびに、心の中で教えを反芻しています。小さなことからでも何か一つ始めてみませんか。
生駒優子(53歳・名愛分教会ようぼく・名古屋市)
インターネット上で“お道の書籍”を購入できる「道友社ウェブストア」では、カテゴリーごとのページが用意されているので、学びたい内容の本に簡単にたどり着けるのが魅力。一方、おぢば帰りの際は、おやさと書店もお勧め。書店員の方々が優しく対応してくださるので“天理教の本屋さん”を感じられる。お道の書籍を求める際に利用してみては。
田中一慶(36歳・美濃福富分教会長後継者・岐阜市)
所属教会が遠方にあるなら、近くの教会へ足を運び、情報を得る。また、所属教会の会長さんに、どう勉強したらいいのかを電話やメールで直に相談してみるのも大切だと思います。自分の頭の中で考えるばかりではなく、周りに頼るなど、まず動いてみましょう!
田岡利依(44歳・東三分教会ようぼく・天理市)
私も所属教会から離れた地で暮らしている。所属教会には年2、3回参拝しており、会長さんには電話やメールなどで連絡することを心がけている。また、『天理時報』や『教会報』も欠かさず目を通している。
山本良徳(79歳・袖山分教会ようぼく・横浜市)
Q2 何から教えを実践すれば…
お道の教えをどのように日常生活に落とし込めばいいのか分かりません。仕事が忙しく、学んだ教えもついつい忘れてしまうのですが、何から実践すれば教えが身につくのでしょうか?
(30代男性・会社員)
【ANSER】
勇めなかったり、落ち込んだりしたときは、『アチコチ体操』や『親神様の守護』を口ずさみながらひのきしんをしています。この二つの歌には、ご守護のありがたさが歌われています。初めは重い心でも、歌いながらひのきしんすると、不思議と心が勇んできます。まずは、日々の親神様のご守護に感謝し、勇んでひのきしんをさせてもらいましょう。
髙橋ひろみ(52歳・船三咲分教会教人・天理市)
たとえば、誰からどんなことでお世話になったのかを紙に記し、「明日は笑顔であいさつしよう」などと、些細なことから恩を返す行いを実行する。日々感謝して恩を返す習慣を続けることが、必ず信仰の実践につながっていくので、頑張ってみてください。
山本健児(54歳・神加分教会ようぼく・神戸市)
ここぞというとき、条件が悪くても、相手に喜んでもらえるよう尽くして、結果的に良い方向へ物事が運んだ経験がある。人間はつい我が身たすかりたいと願いがちだが、職場で教えを実践する働き方は「側を楽にする」姿勢だと思う。
小長谷啓太(45歳・華越一分教会ようぼく・名古屋市)
職場で仲間と協力して仕事に取り組むときは、一手一つとひのきしんの精神が大切。一手一つを意識し、ひのきしんの精神で互いにたすけ合い、仕事を終えれば、笑顔で「お疲れさま」と声をかけ合う。その姿は、まさに陽気ぐらしそのものだと思う。
平澤俊一郎(51歳・磐城平大教会ようぼく・埼玉県草加市)
若いころ、すぐに腹を立てていたため“瞬間湯沸かし器”と揶揄された時期があった。いまは、ひと呼吸置いて、自分の心を鎮めている。一歩ずつ成人の道を歩んでいこう。
関本啓(70歳・鶴賀城分教会長・福島県会津若松市)
モニターのイチオシ本! これから教えを学びたい人に
お道の教えを学ぶうえで、参考になった書籍をモニターに尋ねた。ここでは、モニターがイチオシの一冊を紹介する。
道友社編
『天理教の考え方・暮らし方』
定価=1,320円[本体1,200円] 四六判並製/228ページ
道友社Webストアで購入
「初めて教えにふれる人でも理解しやすいように」とのコンセプト通り、平易な言葉で分かりやすい内容。未信仰の人に教えを伝えるのに、参考にしています。
松村純(48歳・博門分教会長・福岡県北九州市)
にをいがけの際や、教えについて尋ねられたとき、この本のおかげで大変助かっています。覚えているようで忘れていることもあるので、言葉の意味などを間違いなく伝えるうえで、大切な一冊です。
中村盛彌(75歳・大成分教会大中布教所長・東大阪市)
私のオシ面
5月4日号から5月25日号までの4週分の紙面の中から、読者の関心が高かったイチオシの記事をランキング形式で紹介する。
【1位】
修養科の四季 たすかりを願う日々を送るなか(5月4日号6面)
おつとめは人のたすかりを真剣に願って勤めることが大切、という言葉が印象的だった。朝づとめに臨む姿勢を改める機会になった。(40代男性)
【2位】
教史再彩”道のさきがけ”を今に 教祖を慕い尊びて――教祖30年祭(5月18日号1面)
教祖30年祭のAIでカラー化された写真からは、各地から帰参した人々の熱気と教祖を慕う深い信仰心が伝わってきました。(70代女性)
【3位】
逸話の季 人生の節目に一歩を踏みだす(5月25日号1面)
親里の新緑の写真がとてもきれいだった。若葉にならって、私も何か新しいことにチャレンジしてみようと思わされた。(60代男性)
ほっこりトピック
“優しい情景”に立ち会えた
西方敬子(52歳・東日分教会ようぼく・東京都江戸川区)
コロナ禍によって通勤時間帯が変わったことで、地下鉄内で盲導犬を連れた50代の女性を時々見かけるようになりました。
あるとき、その女性が席に座れずにいると、40代の男性が手を差し伸べ、「ここ座って!」と席を譲りました。女性がお礼を言って席に着くと、譲った男性は犬好きなのか、そばに寄り添う盲導犬を優しい笑顔で見守っていました。
その微笑ましい姿を見て、とてもうれしい気持ちになり、”優しい情景”に立ち会えた幸せをありがたく思いました。