JAPAN XV(フィフティーン) 主将として活躍 – 天理大学ラグビー部 太安善明選手
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天理大学ラグビー部の太安善明選手(2年)は、JAPAN XVのキャプテンとして、先ごろサモアで行われた「ワールドラグビーパシフィック・チャレンジ2024」に出場。3戦全勝で2020年大会以来、2度目の優勝に貢献した。
中学で初めて楕円球に触れた太安選手。「体をぶつけ合うのが楽しい」と熱中する一方で、「パスはあまりうまくなくて、足も周りに比べて遅かった」と振り返る。その後、天理高校へ進むと、3年時にはキャプテンとして〝花園〟へ。チームを18年ぶりのベスト4入りに導いた。
ポジションは主にFWの要・NO8。天理大学進学後も、1年生ながらリーグ戦や大学選手権に出場した。
JAPAN XVは、日本代表のセカンドシニア代表チームとして、U20日本代表候補メンバーの中から編成される強化チーム。太安選手は2月からU20日本代表候補合宿に参加。「ジャパンラグビーリーグワン」のチームと対戦する中で、格上の選手らに臆せず身体を張り続ける姿勢が首脳陣に高く評価された。
そして大会直前合宿の場で、今チームの主将に任命された。
「『まさか自分が』と驚いたけれど、選ばれたからにはキャプテンとして自分にできることをしっかりやろうと思った」。また、4年前の前回優勝時のチームに天理大学OBが参加していたこともあり、「絶対に優勝したい」と意気込んで大会に臨んだ。
迎えた大会では、初戦のサモア戦を48‐5と快勝。続くフィジー戦は、試合終了間際に執念のトライを決めて45‐43で逆転勝ち。最終のトンガ戦は、テンポよくトライを量産し、65‐15と圧倒。3戦全勝で2度目の優勝杯を手にした。
太安選手は「海外の選手にも自分たちのプレーが通用するという手応えを感じた。厳しいトレーニングを重ねてきた成果を、本番の『ワールドラグビーU20トロフィー』で発揮して勝ちきりたい」と抱負を語る。
なお今大会のメンバーには、天理大学から森仁之輔選手(3年)、川越功喜選手(2年)も選ばれ、試合に出場した。
「ワールドラグビーU20トロフィー」は、7月2日からスコットランドで行われる。日本の初戦は同日、香港代表と対戦する。