雨も嵐もあるからこそ人生の四季が味わえる
北国の春は、梅と桜が同時に咲くといわれます。そんな津軽地方で生まれ育った天理教の教会の前会長は、幼いころ虚弱で病気がち、青年期には結核を患い、老年に至って大きながんの手術を受けました。
病気に苦しめられ通しの人生のように思えますが、本人は、そう考えていません。幼年期の病弱体験が、結核に耐え得る〝心の力〞となり、その体験があったからこそ、がんになっても、あまりショックを受けずに済んだのだろうと、過ぎ去りし日々を顧みながら感謝しているといいます。
人の一生はよく、四季に例えられます。春夏秋冬、それぞれに大雨の日も大風の日もあるように、人生にも思いがけない苦難が度々訪れるものです。しかし、そんな日があるからこそ、穏やかな日には、四季折々の美しさや楽しさを味わうことができるのでしょう。
雨も嵐も天の恵み。苦しみや悲しみも、人生が豊かになるために神様が与えてくださったのだと、前向きに受けとめたいものです。