北海道の甲谷 久さん
甲谷久さん(73歳・苫錦分教会長・苫小牧市)は先ごろ、空手道を通じて青少年の健全育成と地域の社会貢献に寄与した功績を称えられ、市スポーツ協会から「スポーツ賞・功労賞」を受賞した。
甲谷さんは天理大学在学中、空手道部に所属。卒業後は北海道乙部町役場で勤め、32歳から地域の小中学生に空手を教えるように。その3年後、「空手を通じて子供たちがお道の教えにふれる機会を」と、「用木館」の名で空手教室を開いた。これまでに用木館の門を叩いた子供たちは150人を超え、毎年、数人をおぢばに連れ帰ってきた。
また、甲谷さんは苫小牧地区空手道連盟の設立当初から役員を務め、現在は常任理事を務めている。
子供たちを指導する際には、楽しく取り組めるよう意識し、「人たすけたらわがみたすかる」の教えを伝え、子供たちの人格形成を目指してきたという。「4人の息子が空手を続けているので、これからは後進の育成に励むとともに、一布教師として、お道の先輩方の努力に応えられるよう尽力していきたい」と話した。