天理時報オンライン

今日はお祭りですか? – 身近で聞いた素朴な問いにWAKUさんがお答えします


イラスト/なんばなつこ

毎朝、犬の散歩で教会の前を通る男性に、「今日は旗が出ていますが、お祭りか何かですか?」と尋ねられました。

はい、そうです。今日は月次祭です。この教会につながる信者さんが集まって、月に一度の祭典を勤める日です。

教会によって日は違いますが、それぞれ必ず決まった日時に月次祭を勤めています。1月は春季大祭、10月は秋季大祭として勤めます。

奈良県天理市にある教会本部では、毎月26日に勤められます。教祖は、「まつりというのは、待つ理であるから、二十六日の日は、朝から他の用は、何もするのやないで」と教えられました。祭典に専心して、そのためのお掃除や準備はしても、まだ時間があるからといって、ほかの用事をしたり、始める時間を早めたりせず、何もせずに待っているときも、ありがたいなあ、結構だなあと喜んでいればよいということです。

つまり、祭典日には、それぞれの都合や大切な時間を神様への祈りに捧げるということでしょう。その真心を神様がお受け取りになって、ご守護くださるのだと思います。

月次祭では、神様にこのひと月のお礼を申し上げ、おつとめを勤めて、これからも変わりなくお連れ通りくださいとお願いし、人々のたすかり、世の中の治まりを祈ります。

それぞれの教会では、九つの鳴物を入れて、陽気に「みかぐらうた」を歌い、「座りづとめ」と、立って踊る「てをどり」を勤めます。教祖は、「このつとめで命の切換するのや。大切なつとめやで」とおっしゃっています。

おつとめが終わると、教えに基づく話を取り次ぐ「祭典講話」が行われます。

あなたもぜひ一度、ご都合を合わせてご参拝ください。


西村和久(天理教一筋分教会長)