天理時報オンライン

天理教の安産のお守りとは? – 身近で聞いた素朴な問いにWAKUさんがお答えします


紙面レイアウト
2022・4月号を見る
イラスト/なんばなつこ

「昨年結婚した娘が『天理教の人に安産のお守りを勧められた』と言ってきました。それはどういうものですか?」と、近所のご婦人に尋ねられました。

それは「をびや許し」といって、出産についての妊婦の不安や悩みを取り除き、安産へと導きたすけてくださるお許しです。単なるお守りや護符ではありません。出産までの母子の健康、早めの分娩、産後の母体の回復もご守護いただけます。

妊娠6カ月目に入れば誰でも願い出ることができ、人間が創造された「ぢば」のある天理教教会本部で頂きます。妊婦本人が参れないときは、夫または親が代わって頂くこともできます。あなたが一緒に行ってあげてもいいですね。

参拝して、お話を聞かせていただき、「をびや御供」を頂戴します。この御供は、「ぢば」を囲んで勤められる「をびやづとめ」にお供えして、安産を祈念されたお洗米です。

昔からお産は、命に関わる女性の大役であり、それは今も変わりありません。

かつて、経験者から聞く以外に情報のなかった時代には、古くからの習慣に従うしかありませんでした。けれども「をびや許し」によって、妊婦がそういった習俗から解放され、安心して出産に臨み、無事に安産できるようになったのです。

今は誰でも、手軽にさまざまな情報を得ることができますが、逆に、どれが本当なのかと迷うことも多いのではないでしょうか。

「をびや許し」を頂いて、ひたすら親神様にもたれて出産に臨むなら、誰でも安産のご守護を頂くことができます。「をびや許し」を頂くからには、迷うことなく、心から信じることが大切です。

私ごとですが、家内も「をびや許し」を頂いて、医者が難しいと言う状況にもかかわらず、安産することができました。


西村和久(天理教一筋分教会長)


【天理時報特別号2022年4月号】の記事が他にもあります。